フォルクスワーゲングループの最高経営責任者に9月後半から就任したマティアス・ミュラーは、同グループのモータースポーツ活動が、同社の排出ガス不正問題の影響を受けないと明言した。

 フォールクスワーゲンは、9月中旬におよそ1100万台に及ぶディーゼル・エンジン搭載車が、検査の時にだけ排出ガスに含まれる窒素酸化物が少なくなる不正プログラムを搭載していたことが発覚。世界中を揺るがす大きなスキャンダルとなった。

 当時CEOを務めたいたマルティン・ウィンターコルンは引責辞任し、VWグループ傘下のポルシェCEOだったミュラーが同グループのトップに就任。排出ガス不正問題に対応する費用に65億ユーロ(約8650億円)を計上するとVWは発表しているが、今後の対処費用により多くの予算を費やさなければならないと言われている。

 この影響によりフォルクスワーゲングループのモータースポーツ活動が縮小されることも危惧されるが、世界耐久選手権(WEC)最終戦のバーレーンを訪れたミュラーはこれを明確に否定した。

「モータースポーツは、グループとこのブランドにとって非常に重要なもので、モータースポーツプログラムを無くしたり、大幅に削減する危険にはさらされていない。基本的に、我々は自分たちのモータースポーツ活動に疑問を持っていない。2015年は、信じられないほどの成功とすべてのチームの大きな努力により素晴らしいしシーズンになった」とミュラー。

 大幅な縮小はないと明言しているが、WECに参戦しているポルシャのGTEプロクラスでの活動はスケールダウンとなる。これはポルシェが2017年シーズンに施行される新GTEマシンの開発に注力をそそぐことが理由とみられている。

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