今季、FIAとACOフランス西部自動車クラブが世界選手権として開催したル・マン規定のスポーツカー耐久シリーズ、WEC世界耐久選手権。初年度はアウディとトヨタのハイブリッドプロトがシリーズをリードしたが、来季に向けてLMP1クラスのプライベーターのパフォーマンスを上げるべく、アウディとトヨタが合意したと英AUTOSPORTが報じている。

 AUTOSPORTによれば、先週のWEC上海の会場で、WECのゼネラル・マネージャーを務めるジェラール・ヌーブが、来季LMP1のプライベーターがよりメーカーワークスのマシンと接近して走れるようにする案を提示し、両メーカーがこれを承諾したという。

 ヌーブは「我々の計画は、プライベーターにこれ以上出費させることなく、より大きなチャンスを与えることだ。我々は最低重量と燃料タンク容量について変更することが可能だが、まだ交渉している最中だ」と語る。

 また、アウディスポーツ代表のヴォルフガング・ウルリッヒもこの計画が存在することを認めた。

「WECはプライベーターを助けようとしており、我々もより良いチャンピオンシップのためにこれに同意した。ただ、まだ大まかな議論を始めたにすぎない。今の段階でその価値を論じるのは早計だ」

 一方、今季のWECでLMP1クラスに参戦していたプライベーターの3チームは、この動きを歓迎している。HPD ARX-03a・ホンダを走らせていたストラッカ・レーシングのチームマネージャー、ダン・ウォルムスリーは「ファンタスティックなニュースだ。アウディやトヨタと競り合うなんて今年は考えたこともなかったけれど、これが意味することは彼らも我々を交えて戦いたいということだ。プライベーターにとって、マニュファクチャラーと争うチャンスができるんだ」と語っている。

 WECを共同運営するFIAとACOは、今季のバーレーン戦の前にもプライベーターたちの競争力を上げようと計画したものの、これは失敗に終わっているという。フライアウェイとなったアジアでの連戦の中で、あるチームは燃料タンクの容量が足りず、またあるチームはエンジンのエアリストリクターを拡大すると、温暖なアジアのレースではラジエターの容量が足りなくなる等の問題があったとのことだ。

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