WRC第8戦、ラリー・ポーランドのデイ3が6月28日(日)に行われ、デイ1から首位を守り続けたミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC)が優勝。前戦アクロポリスに続く2連勝を飾った。2位につけていたヤリ-マティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC)は最終のスーパーSSでクラッシュしてリタイア。その結果3位につけていたダニエル・ソルド(シトロエンC4 WRC)が2位に。3位にはヘニング・ソルベルグ(フォード・フォーカスRS WRC)が入った。

 予期せぬ出来事にスーパーSSの会場は静まり返った。2位につけていたラトバラがコースサイドのドラム缶をヒットして足まわりを破損しストップ、そのまま再スタートできずにリタイアとなってしまったからだ。3位ソルドとの差は十分に開いており攻める必要のない局面。フォードの1-2フィニッシュを観衆に報告するための場は、凄惨な修羅場と化した。ヒルボネンが2連勝を飾り、ローブを抜き去りシリーズリーダーとなってもポディウムには重い空気が流れ続けた。

 ラトバラのリタイアにより2位を得たソルド、そして3位に上がったヘニングも必要以上に喜びをアピールせず。誰もがラトバラの気持ちを思い、表彰式は何となくしめやかな雰囲気となってしまった。場の空気がヘビーなのはラトバラのリタイアだけでなく、シトロエンがとった戦略にも原因がある。4番手を走っていたセバスチャン・オジエ(シトロエンC4WRC)がエンジントラブルで消え、デイ1でのリタイアにより下位に沈んだセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)にもポイント獲得の可能性が出てきた。
 そこでシトロエンはローブの上にいるジュニアチームのコンラッド・ローテンバッハとエフゲニー・ノビコフにスローダウンを指示、彼らはコース上でストップするなどして順位を落としローブにポイントを譲った。チームメイトならいざ知らず、分類上はライバルとなるジュニアチームの若手を犠牲にしたシトロエンのやり方は、少々後味の悪いものだった。

 ヘニングに次ぐ4位はペター・ソルベルグ(シトロエンC4WRC)。エンジンオイルが漏れ出しフロントスクリーンを覆うというトラブルでペースダウンを余儀なくされた。高速系イベントでクサラWRCのパワーのなさを実感したペターは、次戦フィンランドに向けてプジョー307WRCをテストするとコメント。今回がクサラWRCで出場する最後のラリーとなるかもしれない。
 
 同時開催のJWRC(ジュニア世界ラリー選手権)では、ルノー・クリオR3で出場のケビン・アブリングが初優勝を果たした。

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