2011年から新たにスタートする、FIA WRCアカデミーのオーガナイザーは、そのシステムの詳細を発表した。この中には来季のカレンダーも含まれ、ヨーロッパをベースとする6ラウンドの日程が明らかになった。

 WRCアカデミーは世界ラリー選手権における新しい若手育成シリーズで、FIAとWRCのグローバルプロモーター、ノースワン・スポーツのパートナーシップで実施。1シーズンの基本コストは11万8000ポンド(およそ1550万円)で、JWRCの年間コストのおよそ半分程度に抑えられているという。
 そしてシリーズ覇者には50万ユーロ(およそ5560万円)相当の報奨金が2012年のWRCへのキャリアアップの資金として用意される。既報の通り、マシンに関しては全車がMスポーツのプリペアするフォード・フィエスタR2にピレリのコントロールタイヤが装着される。

 新たに発表されたカレンダーは下表の通りでWRC第3戦ポルトガルからスタートし、ヨーロッパ圏の6イベントで実施される。
 2011年のアカデミーには24選手の参加を受付け、そのうち6枠はピレリ・スタードライバー・プログラムの受賞選手に割り当てられている。ドライバーの参加資格としては1986年の1月1日以降の生まれであることが必要。加えて、JWRC、PWRC、SWRCを含めWRCに8ラウンド以上出場してはいないことが条件となっている。コ・ドライバーには年齢制限はない。

 新たにFIA WRCコミッションに就任したヤルモ・マホネンは「我々は世界中の若い選手たちがWRCへ参戦しやすい環境を作り出したいと考えている」とプログラムをサポートすることを明らかにした。
「FIA WRCアカデミーは、若いドライバーにとってはしごの1段目であり、 このスキームは成功への全ての材料が揃っている。WRCにとって新しいコンセプトだが、JWRCとピレリ・スタードライバーのベストと言える経験からなる土台ができている。全参加者にとって素晴らしい学習の場が、現実的な予算で利用できるようになっている」

 ノースワン・スポーツCEOのサイモン・ロングは続けて「このアカデミーは若いドライバーに、ワンメイクの車両、タイヤ、そして同じステージという対等な条件でWRCを体験できる他にはない機会である。“アライブ&ドライブ(手ぶらで参戦)”システムはコストをコントロールしつつ、ドライバーのスキルが重要視され、公平性をもたらすことになる。これは明日のスターたちにとって素晴らしいショーケースで、チャンピオンへの50万ユーロ相当の賞金は、世界のステージを目指している若者にとって従来ではあり得なかった報奨金だ」とコメントしている。

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