●プレビュー
 2014年WRC第2戦は、選手権屈指の極寒イベント、ラリースウェーデン。氷点下25度にも達する厳しい環境の中、雪壁に囲まれた凍てつく路面を駆け抜ける本格ウィンターラリーだ。コーナーでは雪壁にノーズを当てつけながらクリアしていく走行が特徴的。スタッドタイヤは欠かせないが、異なるブレーキングポイントに確実に対応していくことも欠かせない。1973年からWRCイベントとしての開催を誇る名門イベントだが、長く北欧ドライバーが制する時代が続き、スティグ・ブロンクビストは7勝、マーカス・グロンホルムは5勝をマークしている。この慣習をブレイクしたのは、2004年に勝利を飾ったセバスチャン・ローブ。昨年はセバスチャン・オジエがフォルクスワーゲン・ポロR WRCに初めてのWRC勝利を献上している。

●ラリールート
 ラリーは2月5日水曜日夜、カールスタッドにあるトロットコースでナイトのスーパーSSで開幕。6日木曜日はスウェーデンとノルウェーをまたいでの走行となる。総ステージ走行距離が68.42kmと短いが日中サービスが設定されないため、メカニカル面でのトラブルは避けなくてはならない。7日金曜日はサービスパークが置かれるハグフォースの東部を走行。9日土曜日はハグフォースの西部を走行するが、この日はスウェーデン名物コリンズクレストが待ち構えるVargasenが設定。故コリン・マクレーの名を冠したこのクレストでは、ジャンプの最長飛距離に対して賞典がかかっている。現在の記録はケン・ブロックとマリウス・アーセンがタイで記録している37m。ラリーはこの日、カールスタッドでフィニッシュを迎える。

●マシン仕様
ルーズ路面向けセッティングだが、極寒でもパフォーマンスが発揮できるようなエンジン作業が必須。凍った路面で噛むために、約380ホンのタングステン鋼スタッドを埋めた細いタイヤを装着。各スタッドの長さは20mm、重量4g。タイヤ面に露出する長さはわずか7mm。また、マシンが雪に埋まった際に掘り出すためにショベルの車載が義務づけられる。

●ラリーデータ
総走行距離:1583.33km
総ステージ走行距離:323.54km
ステージ数:24

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