ミハエル・シューマッハーの元ライバル、ミカ・ハッキネンが、自分にはシューマッハーは“哀しき元ヒーロー”に見えると述べ、F1に復帰すべきではなかったとの意見を示した。

 現役時代にシューマッハーの最大のライバルと言われたハッキネンは、2010年最終戦アブダビが終了した後、ミュンヘンのTZ紙のコラムにおいて、シューマッハーは自分の伝説を自分で壊していると記したと、Motorsport.comが伝えた。
 シューマッハーはアブダビGP決勝のオープニングラップでスピンを喫し、そこに通りかかったビタントニオ・リウッツィがよけきれずに乗り上げてクラッシュ、早々にリタイアを喫した。シューマッハーは今季1度も表彰台に上がることなく、チームメイトのニコ・ロズベルグとは70ポイント差のランキング9位でシーズンを終えた。

「僕にはミハエルは哀しき元ヒーローに見える」とハッキネン。
「一体全体どうして彼はコクピットに戻ってきたのだろうと思う。モータースポーツで最大の成功を収めた男が後方集団の中を走り、アブダビではばかけたミスを犯して、自分の生命を危険にさらした」
「(セバスチャン・)ベッテルの勝利の日に何か起きたら、ドイツの人々にとって悲劇だっただろう」とハッキネンは述べている。

「誰よりも勝利を重ねた男が他にいったい何を証明しなければならないのか。僕には、彼が自分自身の伝説を少しずつ壊しているように見える」
「技術的な理由によるものであっても、彼がもう他のドライバーたちについていけないだけなのであっても、違いはないと思う」

 いくら才能のあるドライバーでも年齢には勝てないのだとハッキネンは言い、自身の経験を語った。
「3年のブランクの後に僕はメルセデスからDTMに参戦し、コクピットに戻った。そして、F1ワールドチャンピオンであっても、年をとったら才能はなくなるのだと気付かされた」
「それから3度しか勝てなかった。時の流れを止めることはできないし、時をさかのぼることもできない」

「僕らは仲のいい友人同士だったことはない。彼は会うといつも、少し傲慢だったからね」

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