パワーユニットが変更され、レースでは100kgの燃料しか使用できなくなった今年のF1では、エアロダイナミクスはダウンフォースを求めるだけではなく、ドラッグ(空気抵抗)を考慮した効率の良さが、昨年までよりも一層、重要となっている。

 空力の分野のおいて圧倒的なリードを保ち、昨年まで4連覇してきたレッドブルは、バーレーンGPでユニークなフロントウイングを登場させた。現在のフロントウイングはどのチームもメインフラップの上に小型ウイング(カスケードウイング)を追加しているが、レッドブルもマレーシアGPまでは同じようなタイプのフロントウイングを使用していた。

 ところが、このバーレーンGPでは小型ウイングを排除。3分割されたメインフラップに、やはり3分割されたアッパーフラップを結合させたタイプを採用してきた。

 このような変更を行ってきた理由は2つ考えられる。ひとつはバーレーン・インターナショナル・サーキットは中高速コーナーがほとんどないため、フロントのダウンフォースよりも、空気抵抗を減らしてストレートスピードを上げた方が効率的でタイムが伸びること。もうひとつは、バーレーン・インターナショナル・サーキットはストップ・アンド・ゴータイプのサーキットであるため、リヤのトラクションが重要。そのため、コーナーでオーバーステアにならないようフロントのダウンフォースを削ることでバランスをとったのではないかということだ。

 セバスチャン・ベッテルはQ2で落ちてしまったが、ダニエル・リカルドが予選3位(前戦のペナルティにより、13番手からのスタート)をもぎ取ったところを見ると、レッドブルの戦略は功を奏したと言えるだろう。

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