世界ラリー選手権(WRC)に参戦しているヒュンダイ・モータースポーツは、2016年のWRCに投入する新型i20 WRCを公開した。

 当初は2015年シーズン中に投入が予定されていた新型i20 WRCだが、ベースとなる市販車のホモロゲーションが遅れたため投入を延期していたもの。スケジュール変更により開発により多くの時間を割くことができたため、ヒュンダイは新型マシンで8000キロ以上のテストを実施したといい、現在WRCで圧倒的な成績を残しているフォルクスワーゲンとのギャップを縮めることができるとしている。なお、WRCでは2017年に車両規定が大幅に変更されるため、この新型i20 WRCはわずか1シーズンで引退するシリーズ史上“最も短命な”WRカーとなる見込みだ。

 ヒュンダイ・モータースポーツ代表のミシェル・ナンダンは「新型のi20 WRCには1年も開発に時間を費やした。チームスタッフも経験を積むことができている。当然、我々の目標は首位争いをすることだ」と新型マシンへの期待を語っている。

「もちろん競争は激しいカテゴリーで、ライバルチームも簡単には勝たせてくれないだろう。しかし、2016年シーズンは優勝争いにかかわっていきたいんだ」

 ヒュンダイは2015年のWRCにティエリー・ヌービルとダニ・ソルドをメインチームに、ヘイデン・パッドンとケビン・アブリングをサテライトチームに起用して参戦。2度の2位表彰台を獲得している。また、シトロエンと激しいチームランキング争いを繰り広げたシリーズ後半には、大会ごとにメインチームとサテライトチームのドライバーをシャッフルする戦略を取っていた。

 2016年シーズンもチームは4名のドライバーを継続起用。ヌービルとソルド、パッドンの3名はシリーズ全戦に参戦し、アブリングはテストドライバーを務めながら、数戦にスポット参戦する予定だ。しかし、どのドライバーがメインチームから出場するかは大会ごとに変更されるという。

「チャンピオンシップで可能な限りポイントを獲得することが目標だ。そのため、ドライバーラインアップは柔軟に変更していく」とナンダン。

「どちらのチームから出場するにしろ、ドライバーには均等に参戦の機会を与える。そのためドライバーチャンピオンシップには影響はでないだろう」

「我々はWRCでもっとも多才なドライバー陣で挑んでいる。このアドバンテージを最大限活用したいんだ」

 テストドライバーのアブリングはカスタマーチームへ供給するR5規定i20の開発と2017年規定に沿った新型WRカーの開発を担っていく。

 ヒュンダイは2016年1月22日に開幕するラリー・モンテカルロには、2台の新型i20 WRCを投入。第2戦スウェーデンには3台の新型i20 WRCを投入する予定だ。

■ヒュンダイ・モータースポーツ発表会

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