プロドライブが最新型フォルクスワーゲン・ゴルフ・マークVIIをベースとしたラリーマシンを製作したことを発表した。VWゴルフSCRCと呼ばれるこのラリーマシンは、中国ラリー選手権に参戦しているFAW-VWラリーチームのために開発したもので、今週末に開催されるAPRC併催のチャイナラリー龍遊の中国戦部門で実戦デビューを迎える。ドライバーはクリス・アトキンソンが務める。

 プロドライブは、わずか6ヶ月未満でゴルフSCRCの製作を完成させた。FIAレギュレーションには合致していないが、主要コンポーネンツは、現行WRカーと類似している部分が多く、ロールケージとセーフティ関連の装備は最新のFIA基準に準じているという。

「このマシンの製作にはWRC規定のスピリットを多分に盛り込んだが、中国のラリー規定を想定した」とプロドライブのモータースポーツマネージングディレクター、ジョン・ガウはコメント。

「中国の規定は自由度が高いことも手伝って、短期間でこのマシンを製作することができた。しかし、一号車の実戦デビューは中国となるが、ヨーロッパ、アジア、北米など多くの国で展開されているオープンクラスに容易にモディファイすることが可能だ」

 このゴルフSCRCと現行WRカーの大きな違いは、2ℓターボエンジンに35mmのリストリクターを装着している点(WRカーは1600ccに33mmリストリクターの組み合わせ)。しかし、ドライブトレーンはWRカーのスペックとなっており、6速シーケンシャルXトラックWRCギアボックスとリアディファレンシャルも、現行型WRカーで使用されているものと同じだ。

 プロドライブはミニ・ジョン・クーパー・ワークスWRCを製作した経験を活かすことで、短期間の製作が可能になったと明かす。

「ディメンション、重心、最低重量のほか、エンジンやギアボックスなどの鍵となるアイテムに関するデータを、ゴルフの製作に注入した」とガウ。ゴルフSCRCの足回りは、フロント、リア共にマクファーソン式ストラットサスペンションにプロドライブ-オーリンズのダンパーを組み合わせている。

 プロドライブは、このゴルフは世界ラリークロス選手権や、北米のグローバルラリークロス用のマシンにスイッチすることも可能だとアピールしており、ゴルフSCRCのベースエンジンは、現在世界ラリークロス選手権でマティアス・エクストロームが走らせているアウディRXと同じユニットであることを挙げている。

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