マクラーレン・ホンダは、F1公式テストデビューとなったアブダビ合同テスト初日、電気系にトラブルの疑いがあるとして午前中の走行を見送った。

 テスト初日となる25日、マクラーレンはホンダのパワーユニットを搭載したテストカーのMP4-29Hを持ち込んだものの、電気系にトラブルの兆候があるとして午前中はガレージで作業にあたった。

 マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、「とりわけ(バッテリーの)可能性がある、いくつかの電気系のトラブルをトリプルチェックしている。それはマクラーレン製のものだ」とコメント。
「とにかく慎重にいきたいだけだ。最低限、ハーネスは燃やすかもしれないが、ECUにダメージを与える可能性もある」
「もはや、F1カーを走らせることは、昔のようにスターターで点火して始動させるようなものではないからね」

 それでも午後3時過ぎに、ストフェル・バンドーンの駆るマクラーレン・ホンダMP4-29Hがコースイン。ホンダF1総責任者の新井康久氏もブーリエと共にその様子を見守った。

 ブーリエは、今回のテストについて、エンジンとエネルギー回生システムの効果と信頼性のテストに集中すると語り、ラップタイムを追うことはしないとも述べている。
「走行毎に行う、多くのシステムチェックがある。最初はショートランだが、それはエンジンの異なる部分のケアが中心で、シャシーやタイヤ、その他以外ではない」
「第一に信頼性だ。そして、回生とできる限りあらゆるコードをチェックする」

「我々がもうひとつの段階に行くまでに、大体10回くらいの走行が必要になりそうだ。3周走って何も問題がなければ、ロングランに入っていく」
「そして徐々にエンジンをチャージし、さらにプッシュしていくつもりだ。ただ、この2日間で限界までいくつもりはなく、電気パッケージと回生により集中する」

「ラップタイムを追わないことは明確で、よりエンジンと回生システムに注力するつもりだ」

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