『ラリー・オブ・ネイションズ』として国別対抗形式を導入した、ラリー・メキシコはマンフレッド・ストール(オーストリア)がトップでフィニッシュ。国別ではスペインが当初のリード守り切り勝利を収めた。
ストールはオーストリアのチームメイト、アンドレア・アイグナーを7.5秒後方に従え、2ステージ22kmほどの短い最終レグに挑み、アイグナーとの差を倍近くの14.4秒にまで広げて優勝した。
「今日の出だしはエンジンが心配だったが、報告するような悪いことは何もなく、うまくいってよかった」とストール。アイグナーは「いい戦いだった。少し無理して走ったかな、と思ったけど大丈夫だった。観客にもいいショーを見せられてと思うけど」と1-2を喜ぶ。
個人戦では優勝、準優勝と好成績を挙げたオーストリアの2台だが、国別対抗戦では初日からトップのチェビー・ポンス組、ダニ・ソラ組のスペインを挽回できずに優勝を許している。
各ステージの順位から得点を加算して争う、国別対抗でスペインは1067.5ポイントを獲得、2位オーストリア(939.5ポイント)に128点差をつけている。
3位にはフランス(ブリス・ティラバッシ組/デディエ・オリオール組)が712点、個人戦の3位もフランスから出場の1994年のWRC王者、オリオール。アイグナーから1分半遅れの3位だったが「このイベントに出場し、こうしてフィニッシュでき素晴らしい。見に来たお客さんにとっても素晴らしいラリーだったはずだ」と満足の様子。
以下、4位はドイツ(ハーマン・ガスナーJr組/マーク・ワレンウエイン組)542.5点、5位スウェーデン(パー・ガンナー・アンダーソン組/パトリック・サンデル組)422.5点、6位メキシコ2(リカルド・トレビーノ組/ロドリゴ・サルガド組)320点という結果となっている。
