8日、F1第16戦日本GPが三重県の鈴鹿サーキットで幕を明け、午前10時からのフリー走行1回目はレッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。BMWザウバーの小林可夢偉は14番手、HRTの山本左近は24番手につけた。

 この日の鈴鹿は朝早くから晴れ間が広がり、セッションもドライコンディションでスタート。気温23度、路面温度29度、湿度は59%。10時ちょうどにピットレーンがオープンになると、トロロッソのハイミ・アルグエルスアリを先頭に各車が続々とコースイン。
 ホームレースを迎えた可夢偉、そしてブルーノ・セナとともに無事エントリーを果たした左近も早々とコースに入って1周のインスタレーションラップを行った。

 開始序盤は下位チームのマシンに加えて、ベッテルやルイス・ハミルトン、ジェンソン・バトンといったドライバーもコースに向かったものの、各ドライバーともすぐにピットインするという状態が続き、セッションは比較的静かなかたちでスタートする。そんななか、最初にタイム計測を行ったのはHRTのマシンを駆る左近で、開始25分過ぎに1分42秒950をマーク。さらにその数分後にはザウバーの可夢偉もタイム計測に入り、こちらは1分35秒641でタイムシートのトップに立った。

 セッションは可夢偉のトップタイムを皮切りにマクラーレンやフェラーリ、レッドブルといった上位のマシンも本格的に走行をスタートしていく。開始から40分過ぎには20台近くがタイムをマークしてくるなか、マクラーレンのハミルトンが1分33秒台に入れ、ここでトップに浮上する。

 しかし、セッションがちょうど折り返しを迎えた開始45分過ぎに、ハミルトンがデグナーふたつ目のコーナーでオーバーランを喫し、ウォールを避けきれずに左フロントを破損。サスペンションも完全に折れてしまったハミルトンのマシンは立体交差の下で無惨な姿をさらすかたちとなった。

 ハミルトンのクラッシュでコースは一時的に黄旗が振られたが、セッションはそのまま続行され、タイムシートもベッテルへとトップが入れ代わる。そこからは各車ともコースとピットを何度となく往復して、マシンのセッティングを詰める作業に入っていく。その後、トップに立つベッテルは自らのタイムを1分32秒725とすると、チームメイトのマーク・ウエーバーも1分33秒台までタイムを上げ2番手に進出。残り25分という段階でレッドブル勢が1-2態勢を築いた。

 セッションはその後も膠着状態のまま進んでいき、残り10分から再び多くのマシンがタイム計測を再開する。しかし、トップにつけるレッドブル勢のタイムを上回るドライバーは現れず、1回目のフリー走行は唯一1分32秒台のタイムをマークしたベッテルとウエーバーの1-2となった。3番手はルノーのロバート・クビカで、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルが4番手につけた。

 クラッシュのハミルトンが5番手、06年以来の走行となったミハエル・シューマッハーは8番手、フェラーリ勢はフェリペ・マッサが11番手、フェルナンド・アロンソ13番手。マクラーレンのバトンはセッション終了間際にハミルトンと同じコーナーでコースオフを喫したが、運良くウォールを回避して難を逃れた。バトンは結局12番手だった。

 ザウバーの可夢偉はトータル19周を走り、中盤にマークした1分34秒271というたタイムで14番手につけた。山本左近は26周を走行、ベストタイム1分39秒443で24番手となっている。

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