日曜日のシンガポールはヘイズ(インドネシアの森林火災による煙害)の影響を感じさせないほどの青空が広がり、週末で最も暑い天候となっている。スタート3時間前の時点で気温32℃、路面温度42℃。サポートレースを見守る観客の中には日傘をさす者もいる。

 上空は晴れやかだが、パドックには、もやもやとした“空気”が淀んでいるようだ。予選でメルセデスが今シーズン初めてフロントロウを逃した衝撃が一夜明けても残っている。

 予選後に、アイルトン・セナが持つ史上最多の連続ポールポジション記録(8回)に並べなかったことについて尋ねられたルイス・ハミルトンは「その件については前からも言っているように気にしていない」という返答。抜きどころが少ないシンガポールで5番手スタートとなり、今回セナの生涯勝利数に並ぶことも難しくなったが「いつの日か彼の記録に並ぶことができればいい」と、リラックスした表情で失速を受け止めていた。

 ハミルトンに比べると、ニコ・ロズベルグは、ややナーバスだった。「予選前のフリー走行で多くのことを試したけどまったく効果がなく、予選ではコーナーでいつものようなグリップ力が得られなかった」と困惑した表情が印象的だった。

 対照的に2012年ドイツGP以来のポールポジションを獲得したフェラーリは、和やかな雰囲気。記者会見から解放されたベッテルのもとには昨年までの同志であるヘルムート・マルコ博士や、メルセデスのニキ・ラウダまでが駆けつけ、祝福していた。

 メルセデス失速の原因だけではなく、決勝レースの行方も不透明だ。今年で8回目を迎えるシンガポールGPは、過去7回すべてレース中にセーフティカーが出動している、セーフティーカー導入率100%のグランプリ。

 セーフティカー導入によって緊急ピットインを行う場合、チームは2台同時に入れたいところだが、予選の順位を見るとチームメイト同士が近いポジションにいるため、ダブルストップを行うと割りを食う可能性も考えられる。波乱の展開を活かす、ピット戦略も重要だ。

 もし、ここでベッテルが優勝し、メルセデスが無得点に終わるようなことがあればチャンピオン争いは風雲急を告げる。ロングランのペースが良いレッドブルのダニエル・リカルドにも要注意だ。3番手キミ・ライコネンはモンツァでスタートを失敗しているだけに今回こそは決めたいところ。4番手ダニール・クビアトには展開次第で初優勝の目もある。そして、3列目のメルセデスは……。

 シンガポールGPは稀に見る混戦の予感を漂わせながら、スタートのときを待つ。

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