FIAは、ドイツGPでピットレーンにおいて事故が発生したことを受け、安全性を高めるためにいくつか規則を変更することを発表した。

 ドイツGPでピットストップを行ったマーク・ウエーバーのマシンからタイヤが脱落、ピットにいたフォーミュラワン・マネジメントのカメラマン、ポール・アレン氏にタイヤが当たり、彼は骨折などの怪我を負った。幸い彼は全快する見込みであるということだ。

 FIAは9日、マーシャルおよびチーム関係者以外は、決勝および予選セッションの間にはピットレーンに立ち入ることを禁止すると発表した。なお許可を受けたメディアが入れるのはピットウォールに限定される。この措置はすぐさま取られるということだ。

 さらに、FIAは、会長ジャン・トッドのイニシアチブの下、2014年に向けて決定していた規則の導入を早めることを決めた。その規則は、ピットストップにかかわるスタッフにヘルメットの装着を義務付けることと、ピットレーンの速度制限をさらに下げることだ。

 ピットレーンの速度制限は、現在60km/hであるオーストラリア、モナコ、シンガポールを除き、100km/hから80km/hへと下げられる。この制限は、FIA F1安全委員からの忠告により変更される可能性がある。

 これらふたつの規則変更についてFIAはすでに世界モータースポーツ評議会に対して承認を求めている。

 さらにFIAは、レッドブル・レーシングからドイツGPでの事故に関する報告書が水曜にも提出される予定であり、その内容を他のチームにも公開すると述べている。

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