14日、フェラーリはステファノ・ドメニカリに代わり、マルコ・マティアッチをチーム代表に任命することを発表した。マティアッチはフェラーリ北アメリカの社長兼CEOを務め、フェラーリ社上層部から大きな信頼を得ている人物ではあるが、ロス・ブラウン起用までの“つなぎ”ではないかとの推測も出ている。

 2008年のコンストラクターズタイトル獲得を最後にフェラーリは王座から遠ざかっている。特に2014年はライバルたちと比べて戦闘力が圧倒的に不足しており、フェルナンド・アロンソとキミ・ライコネンは入賞争いをするのがやっとの状態で、現在チームはコンストラクターズ選手権5位に沈んでいる。

 そんな中、今季3戦を終えた段階で、ドメニカリはチーム代表の座から退き、マティアッチがそのポジションを引き継ぐことになった。彼はすでに今週マラネロで会議を重ねており、中国GPからピットウォールでチームの指揮をとる。

 フェラーリは、F1に関する知識よりフェラーリの組織をよく理解している人物を選ぶことが重要だと考えたといわれている。

 40歳を超えたばかりのマティアッチは、イタリア出身で、フェラーリのロードカービジネスを中東およびアメリカで拡大した大きな功績を持つ人物。1999年にジャガーからフェラーリに移った彼は、中東で業務に当たった後、アメリカでのマセラッティ販売の指揮をとった。2006年にフェラーリ・アジア・パシフィック・リージョンの社長兼CEOに就任、その後、北アメリカでも同様のポジションに就いた。

 彼はアメリカにおけるセールスを20パーセント向上させ、アメリカをフェラーリにとっての最大のマーケットに発展させるという成果を出している。

 マティアッチはフェラーリのモータースポーツプログラム、特にスポーツカー関係にもかかわり、会長ルカ・ディ・モンテゼモロからフェラーリ社の中で最も有望な若手マネージャーとして評価されている。

 ディ・モンテゼモロはマティアッチの能力がF1チームを苦境から救うための力になると信じており、それに加えてチームがロードカー部門の商業的、構造的リソースを最大限に活用する助けになることを期待している。

 一方で、マティアッチの任期は長くは続かないのではないかとの推測も一部でなされている。
 Sky Sport F1は「マティアッチは、6カ月前にメルセデスを離れたロス・ブラウンがマラネロに復帰するまでの代役ではないかと多くの人間が推測している」と伝えた。

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