前述のとおりイタリア選手権で2025年より創設される“トロフェオ・ランチア”は、優秀な戦績を収めたドライバーにはERC出場権獲得への足掛かりとなり、毎戦およそ2500ユーロ(約40万円)の参戦料でレーシングスーツ、チームキット、通信などの各種必要ツールが用意され、全6戦を勝ち抜いた優勝者が2026年にランチアのファクトリードライバーとしてERCに参戦する機会を得る。

「ランチアがファクトリーチームでERCに復帰すると確定したことは、選手権にとって素晴らしいニュースだ」と語るのは、そのERCでチャンピオンシップマネージャーを担当するイアン・キャンベル。

「このような象徴的なブランドが、新しいトロフェオ・ランチアの優勝者への賞典ドライブをサポートすることは、ERCの強さと魅力を示すもうひとつの証拠だ。我々はトロフェオ・ランチアを非常に注意深く、そして大きな期待を持って見守っていきたいと思っている」

 先月末には、イタリアはピエモンテ州に位置するステランティス保有のバロッコの試験場にて、ブランドのラリー界への復帰を祝うメディアドライブが開催され、かつてフィアットが設立したテストコースでランチア・イプシロン・ラリー4 HFの開発を担当したビアシオンとクルニョーラが、その新型マシンのパフォーマンスを披露した。

 ランチアのブランドアンバサダーであり、1983年にはランチアでERCを制覇したイタリアの伝説的人物であるビアシオンは、このプロジェクトについて聞いたとき「すぐに18歳に戻りたいと思った(笑)」と明かした。

「これは若者にとって素晴らしい機会だと思うし、本当に感激している。そしてランチアとともに、この素晴らしいスポーツであるラリーの世界に戻る機会を得られたことに大きな喜びを感じている」と続けたビアシオン。

「もちろん、これでランチアはモータースポーツに復帰したが、スパークリングワインをかざして正面から行くのではなく、後部ドアから入るのが賢明だ。誰もが知っているように、世界ラリー選手権は本当に非常に高額だが、このラリー4はヨーロッパでもっとも人気のあるカテゴリーで、国内選手権のドライバーのほとんどがこのカテゴリーで競っている」

「もちろん、誰もがトップクラスで競えるラリーカーを手に入れることが夢だが、現時点では将来のルールはまだ整っておらず、競争力をつける……または世界ラリー選手権で競うためのコストは高すぎるのが現実だ。しかし、FIAが何かを変えるのであれば、夢を見たいと思う。私はランチアのアンバサダーとしてだけでなく、ラリーファン、ランチアファンとしても話しているからね。これは夢であり、夢を見ることは禁じられていないのさ」

“トロフェオ・ランチア”全6戦を勝ち抜いた優勝者が2026年にランチアのファクトリードライバーとしてERCに参戦する機会を得る
ランチアのブランドアンバサダーであり、1983年にはランチアでERCを制覇したイタリアの伝説的人物であるミキ・ビアシオン
「ランチアとともに、この素晴らしいスポーツであるラリーの世界に戻る機会を得られたことに大きな喜びを感じている」とビアシオン

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