チームが不振にあえぐ理由はマシンのパフォーマンスにもあるとされ、ドライバーからは主にハンドリングについて不満の声が挙がっている。この状況に対し、マトンは「事前テストでは、ドライバーもマシンに満足している」とコメントする。
「しかし、実戦の場にマシンを持ち込むと、ドライバーは事前テストと同じ感触が得られないんだ。これはマシン開発の方向性が100%正しくはなかったことを意味している」
「そこで方向性を変え、テクニカルチームにマシンがパフォーマンスを発揮できる幅を広げるよう求めた」
「その結果、(第2戦)スウェーデンではサスペンション、ポーランドではトランスミッションが改良されたものに入れ替わった。今後も多くの部分に手を加えていくことになる」
「この方針転換が実を結ぶには時間がかかるかもしれない。しかし、私たちには正しい方向へ素早く成長する力があると確信しているよ」
最後にマトンは、チームがすでに2018年シーズンに焦点を当てて活動していることを明かした。
「我々のプライオリティは2018年シーズンに向けた準備に置かれている。いくつかのアップデートでは開発に数カ月かかり、準備が整うのは2018年シーズンの開幕頃にずれ込む」
「もちろん、2017年にこれ以上の勝ち星を狙わないという訳ではない。(第4戦)ツール・ド・コルスでみせたように、C3 WRCはターマック(舗装路)では高いパフォーマンスを発揮するからね」
「ただ、エンジニアたちには各イベントごとのセッティングよりも、(今後に向けた)マシン開発に重点を置くよう指示している」
