この懸念に対する対策として、カピートはスポット参戦するドライバーは年間エントリードライバーより先に出走するべきだという案をWRCコミッションに提出すると明らかにした。

第2戦スウェーデン以降、勝利から遠ざかっているセバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)
第2戦スウェーデン以降、勝利から遠ざかっているセバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)

「今回のラリー・ポルトガルは、セブ(セバスチャン・オジエ)が勝利できないことを確信していた3回目のイベントだ」とカピート。 

「そして次戦のラリー・イタリアも(グラベルラリーであるため)、彼がどんなに素晴らしい走りをしても勝利することはできないだろう。こういった状況は間違っていると言わざるを得ないよ」

「WRCにスポット参戦するドライバーは先頭でステージを走行する“掃除役”を務めるべきだ。こうすることで、チャンピオンシップを争う者にも勝機が出てくる。より公平な競技になるはずなんだ」

 一方、シトロエンのチーム代表を務めるイブ・マトンは、カピートの意見に当惑していると応じている。

「彼の意見には納得できない。一体何が問題なんだろうか」

「クリス(・ミーク)はチャンピオンシップ争いをしている訳ではないし、セバスチャン(・オジエ)がクリスに続いて総合2位に入れば、チャンピオンシップで不利になることはないはずだ。ほかの誰よりも多くポイントを獲得できるんだからね」

「実際にポイントランキングを見てみるといい。彼らが心配するような要素はまったくないことは明白だ」

 現在、ドライバーズランキングでオジエは114ポイントを獲得しランキングトップ。2番手のアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)は67点で、その差は47点となっている。

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