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投稿日: 2016.06.13 22:31

フォルクスワーゲン WRC第6戦 イタリア ラリーレポート


ラリー/WRC | フォルクスワーゲン WRC第6戦  イタリア ラリーレポート

•ラトバラ選手が2位、オジエ選手が3位フィニッシュ。

•マニュファクチャラー・チャンピオンシップのリードをさらに拡大。

 2016年世界ラリー選手権(WRC)第6戦「ラリー・イタリア・サルディニア」は、6月9日~12日に地中海に浮かぶサルディニア島北西端のリゾート、アルゲロを中心に開催されました。フォルクスワーゲン・モータースポーツのポロRWRCを駆るヤリ-マティ・ラトバラ選手は、初日はトップ争いに絡みつつ、2位でフィニッシュしました。

「ラリー・イタリア」4連覇がかかっていたセバスチャン・オジエ選手は、ランキングリーダーのために1番スタートを強いられ、大きなハンディを負いながらも堅実に3位で競技を終え、こちらもタイトル争いのリードを拡げました。一方、アンドレアス・ミケルセン選手は、表彰台の可能性がありながらも、土曜日にクラッシュしました。

 サービスパークが置かれるアルゲロは、中世にカタルーニャからの入植者によって独自の文化が築かれた町です。当時の雰囲気を伝える建物と現代的なヨットハーバーが不思議な対比を見せます。「ラリー・イタリア」のルートは、アルゲロ東側に広がるグラベル路(非舗装路)です。同ラリー最大の難所は、土曜日に2度走行するスペシャルステージ(SS:競技区間)「モンテレルノ」です。44km超と長いだけでなく、40メートルの高さまで飛び上がる名物ジャンピングスポットも存在します。

 路面には砂が堆積、その下に固い岩盤が存在するため、スタート順が早いドライバーは路面掃除役を強いられます。現ポイントリーダーのオジエ選手がこれに当たりますが、過去3連勝を記録している得意のイベントであるうえ、妻が出産直前ということもあり、モチベーションを新たにしています。

 木曜夕刻のスーパーSSでスタートする「ラリー・イタリア」の総走行距離は1,290.37km、19カ所のSS距離は322.82kmです。本格的な戦いの火蓋が切って落とされた金曜日は、9SSの構成です。フォルクスワーゲン勢は、全クルーが上位スタートのハンディを負いながらも、力強いパフォーマンスで上位につけました。この日だけで首位が6度も入れ替わる激戦の主役のひとりは、ラトバラ選手でした。チームメイトがソフトタイヤを選択する一方で、彼はソフトとハードを組み合わせました。これが功を奏して、首位と11.1秒差の2番手で金曜日を終えました。オジエ選手とミケルセン選手もそれぞれ3位、4位につけました。

「ラリー・イタリア」最長の土曜日。長尺「モンテレルノ」SSには、悪名高い「ミッキーズ・ジャンプ」が含まれています。前日2位のラトバラ選手は、この日も好調を維持し、首位と16.1秒差。日曜日のSS距離は全SS距離の10パーセント未満にすぎませんが、最後まで優勝を目指して戦います。

 他方、ミケルセン選手は、SS14の右コーナーに全開で入ったところ、走行ラインに大きな岩があったため、避けられずにヒットしました。右サスペンションに大ダメージを受けたミケルセン選手は、リタイアを余儀なくされましたが、ラリー2ルール(未完走のSSをペナルティタイムに換算して、翌日以降の競技継続を認める)により、最終日も出走しました。また、ミケルセン選手に代わって、オジエ選手が3位に上昇しました。

 最終日曜日は4SSの構成でした。ラトバラ選手とオジエ選手は、リスクを犯さずに着実にフィニッシュし、ポイントを重ねる戦術を採用して、ゴールを迎えました。オジエ選手はドライバー部門、フォルクスワーゲン・モータースポーツはマニュファクチャラー部門のリードを、それぞれ拡大することに成功しました。
第7戦「ラリー・ポーランド」は、6月30日~7月3日、森と湖に囲まれたミコライキを中心に開催されます。


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TEAM GOH Models
神﨑沙穏(かんざきさおん)

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