このラリー・アルゼンティーナから1週間のインターバルを経て行われるラリー・チリは、2019年シーズンに初めてWRCカレンダー入りを果たした1戦だ。

 このイベントもグラベルで争われるが、平坦でスムーズな路面で争われるため、ラリー・アルゼンティーナとはキャラクターが異なる路面を走ることになる。SSはチリの森林地帯を中心に設定されるが、一部は太平洋を伺うようなコースも存在する。

 サービスパークはチリ中南部の都市、コンセプシオンにある飛行場に設営。競技は5月10日(金)に行われるSS1~6までの6SSで幕を開ける。このうち、SS2とSS4は大会最長の30.72kmを走るロングステージだ。

 11日(土)はSS7~12までの6SSが行われ、最終日の12日(日)はSS13~16までの4SSが行われる。パワーステージは最終ステージのSS16に設定された。

 全16SSで構成されるラリー・チリの合計距離は304.81km。リエゾンを含む総走行距離は1245.68kmだ。

 チーム代表を務めるトミ・マキネンは「前戦のツール・ド・コルスでは、期待していたような結果を残せなかった。しかし、次の南米2連戦に向けては十分な自信がある」と反撃を誓う。

「アルゼンチンは、我々のドライバーを含む皆が良く知っているラリーだ。オット(タナク)はアルゼンチンでとても強く、昨年は我々に優勝をもたらしてくれた。きっと、今年も十分にチャンスがあると思っているはずだ」

「また、ヤリ-マティ(ラトバラ)とクリス(ミーク)もアルゼンチンを得意としている。続くチリは、すべてのチームにとって未知なるラリーだが、路面は非常にスムーズなようだし、我々のクルマに合っていると思う」

「今後のグラベルラリーに向けて、ポルトガルでテストを行ない、グリップとトラクションをさらに高めるため、サスペンションの改善に努めた」

「2戦連続でラリーを戦うことは、チームにとって新たなチャレンジだ。2戦の間に現地でクルマを組み直すのは初めてだが、メカニックの作業があまり多くならないことを願っているよ」

2018年のラリー・アルゼンティーナで優勝したオット・タナク(右)
2018年のラリー・アルゼンティーナで優勝したオット・タナク(右)

 2018年にラリー・アルゼンティーナを制したタナクは「昨年、チーム加入後最初の勝利を収めたのはこのラリーだし、今年も同じ結果を狙っている」と語った。

「アルゼンチンのハイスピードなステージと路面コンディションは、我々のクルマに本当に合っていると思う。しかし、一部の路面は非常に荒れており、とても過酷なラリーだから、細心の注意を払って走らなければならない」

「次のチリに関しては、今まで行ったことすらないし、どうなるのか予想できない。事前に分かることは限られているし、現地に入ってレッキで走った時に初めて、どのようなステージなのか、その全体像が見えるだろう」

 開幕4戦を終えて、ベストリザルトは第1戦モンテカルロの5位と苦戦を強いられているラトバラは「今、僕のモチベーションは非常に高く、これからふたつのラリーを戦うことが楽しみで仕方ない」とコメント。

 2015年のラリー・アルゼンティーナでWRC初優勝を遂げているクリス・ミークは「今季、(トラブルに見舞われた)メキシコとツール・ド・コルスではより良い結果が得られたはずだから、アルゼンチンではクリーンな走りで最高の結果を目指す」としている。

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