続くレグ2では全8SS、106.50kmの勝負が繰り広げられたが、ピレリタイヤを装着したオリバーのポロGTI R5の勢いは衰えることを知らず、6ステージでトップタイムをマーク。ラリー全13SS中10のステージで最速を刻んだオリバーは、そのままERC1ジュニアクラスのみならず、史上最年少でのERC総合優勝記録を打ち立てる衝撃的なデビューを飾った。

「今日は僕の人生においても本当に大きなことを成し遂げた日になったよ」と、父ペターが開発に携わったマシンでFIA欧州選手権初勝利を飾ったオリバー。

「自分のドライビングが今日ほど思い通りになったことはないよ。何と言ったらいいのか、本当に信じられない気分だ。とても完璧なラリーだったけど、最後からひとつまえのステージ(SS12)では用心深くなりすぎて体が固まってしまい、アレクセイ(ルキヤナク)やトム(イングラム)にタイムを譲ってしまった」

「でも、そこから僕はこの週末を通じて何をやってきたのかを思い出して、それを取り戻すべきだと思ったから、最終SSはフラットアウトで行ったんだ。それで最終SS13もベストが獲れたから本当にハッピーだよ」

 一方、今季からフランスのセインテロック・ジュニアチームに移籍した王者ルキヤナクも、オリバーが落としたSS9、SS12でベストを刻み、移籍後初となる完走で2位フィニッシュ。そして3位にはERC1の新たなスター、19歳のセスクが入りR5デビュー戦で初ポディウムを獲得した。

 そしてレグ1で1分10秒のタイムペナルティ加算を受けた新井大輝は、その影響か午前のループステージ区間でC3 R5が競技区間用の”ステージモード”にスタックしたままとなり、リエゾン区間もその状態での移動を強いられるなどトラブルにも祟られ、総合8位でERCデビュー戦を終えている。

 続く2019年ERCシリーズ第4戦は、2018年からカレンダーに復帰した世界最古の1戦ラリー・ポーランドとなり、第75回大会は6月28~30日に首都ワルシャワから北へ3時間の湖水地方を中心に、高速グラベルロードが待ち受ける。

地元リエパヤ在住の19歳、マルティン・セスクがR5初ドライブで見事3位表彰台を獲得
17歳のオリバー・ソルベルグ(中央)が、現王者アレクセイ・ルキヤナク(左)を相手に文句なしの勝利を飾った
レグ2で決死の挽回を試みた新井大輝だったが、トラブルは解消せず総合8位に終わった

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