チーム代表のトミ・マキネンは「週末をとおして我々のパフォーマンスは十分高かった」とラリー・ポルトガルを総括している。

「オット(タナク)とチームにとって、今回もまた素晴らしい勝利となった。(競技初日の)金曜日は不利な2番手スタートだったにも関わらずトップに立ち、難しいコンディションをうまく切り抜けるなど、ラリーを力強く戦い抜いた」

「オットとマルティン(ヤルヴェオヤ/コドライバー)は、本当によくやってくれたと思う」

「また、他の2台も速く、週末をとおして我々のパフォーマンスは十分高かったと思うよ。残念ながらヤリ-マティ(ラトバラ)は昨日(競技2日目)トラブルに見舞われ、クリス(ミーク)は今日小さなミスで大きな代償を払うことになった」

「とはいえ、ドライバーおよびコドライバー選手権、そしてマニュファクチャラー選手権に関しては、依然いい方向に向かっているから、この後のラリーも自信を持って戦い続ける」

 優勝したタナクは「今週末は本当に長くタフな戦いが続き、これまででもっとも苦労して手に入れた勝利だと断言できる」と戦いをふり返った。

2019年のWRC第7戦ポルトガルを制したオット・タナク(右)とコドライバーのマルティン・ヤルヴェオヤ(左)
2019年のWRC第7戦ポルトガルを制したオット・タナク(右)とコドライバーのマルティン・ヤルヴェオヤ(左)

「今日は速さが十分あり、すべてがうまくいったよ。最初のステージは大量のダストで視界が悪かったから、少し慎重に走った。しかし、その後はマージンをとりながらも攻め、差を大きく拡げることができたんだ」

「選手権争いはかなり接戦だけど、次戦(第8戦イタリア)サルディニアでは、いい出走順でラリーに臨めると思う」

 得点圏内でフィニッシュしたラトバラは「昨日(競技2日目)は本当に速く、いい走りができていたから、個人的には満足できない結果だが、自分たちにスピードがあり、クルマも速かったという事実が何よりも重要だ」とコメント。

 最終ステージでクラッシュしたミークは「右コーナー内側の草の中に木の切り株が隠れていたのを見落とし、自分のペースノートに記していなかったため、それに当たってタイヤが外側に開いてしまった」と状況を説明している。

クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)
クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)

「完全に自分のミスだし、それまでは非常に力強くラリーを戦えていたから、チームに申し訳なく思う。ただし、自分にとっては今までで1番、クルマのポテンシャルを引き出せたラリーだったから、気持ちを切り替え、今週末の戦いをポジティブに捉えたいと思う」

 トヨタが挑む次戦は6月13~16日に行われる第8戦イタリア・サルディニア。地中海に浮かぶサルディニア島を舞台に争われるグラベルイベントだ。

 このラリー・イタリア・サルディニアは中高速のステージが多く、道幅の狭いトリッキーなステージも多いことから精度の高いドライビングが求められる。また、この時期のサルディニアは気温も高く、マシンやタイヤ、ドライバーにとって過酷な環境での戦いとなる。

 なお、このラリー・イタリア・サルディニアにはチームのテストドライバーを務めるユホ・ハンニネンも参戦。トミ・マキネン・レーシングで4台目のヤリスWRCをドライブする予定だ。

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