BMWからのニュースが届く前段階から、X-raidはミニAll4レーシングの大幅な改良を実施してきてはいるものの、クワントは来年年明けのイベントでも「プジョーが優位を保った状態が続くだろう」と見ている。

「ミニに施した技術的改良は多岐にわたり、決して小さな変化ではない。それにまだやるべき仕事は数多く残されている。それでも、我々は確実に”4WDマシン”として来年1月のダカールに姿を現わすと約束しよう。我々はハンターとしてダカールに行き、実際に(4WDマシンで)2WDのプジョーを仕留めてみせる。この状況には満足しているよ。」

新型「3008 DKR」を投入する予定のプジョー・ワークス
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 クワントは、ダカールでプジョーが示したペースには驚かないと語ったものの、このフランスの企業は「レギュレーションの一部にあった抜け道を上手く活用した」と感じている。

「現在のレギュレーションで2ホイールドライブ(2WD)の規定を策定したのは、プライベーターに対する支援の意味があった。プジョーはこの規定を見つけ、上手く2WDマシンの製作に利用したんだ」

ダカール初参戦を総合4位で飾った元WRCドライバーの、ミッコ・ヒルボネンは今季もクロスカントリー活動を継続
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「私がこのプロジェクトの話を聞いた時、すぐにFIAに対して警告した。何が起こるかが分かっていたし、そのパフォーマンスがどれほどのものかが予測できたからね」

「これはレギュレーション側のミスだ。次回に向けてはリストリクターを38mmまで絞ることでプジョーもわずかにパワーダウンするはずだが、それでも2WDのパワー優遇というバランスを是正するまでにはいかない」

「今年のイベントでのプジョーには本当に驚いたよ。2WDが速く走れる場所であるラリーステージで良いことは最初から理解していたが、そうではない場所、砂丘やマッドなどのオフロードステージでも、クレイジーなほど速くなっていたんだからね」

昨年はミニALL4レーシングでダカールデビューを果たしたハリー・ハントは、プジョーへのスイッチを発表している
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