フォルクスワーゲンの撤退以降、毎年チームを移籍しながらもチャンピオンを争っているオジエは「ここまでのところすべて順調で、自分が望むような走りができている」と自信をみせた。
「シェイクダウンの結果にあまり大きな意味はなく、一喜一憂するべきではないが、走りにリズムを感じられることはいいことだ。シーズンの開幕を前に、すでに十分な量のテストができている」
「もちろん、細かい部分に関してはさらに学ぶ必要があるけど、全体的にフィーリングはよく、テストでのいい感覚をシェイクダウンでもすぐに感じることができた」
「ラリー本番に向けて自信はあるが、シーズンのなかでも特にトリッキーなコンディションになりやすいラリーだから、謙虚な姿勢で臨まなくては」
WRC最上位クラスに参戦して以来、初めてチームを移籍してきたエバンスは「初めてヤリスで臨んだシェイクダウンは、とてもいいフィーリングで走れた。クルマは本当に素晴らしく、今すぐに走りたいと思うほどだよ」とコメント。
ロバンペラは「舗装路を走るのは1カ月ぶりだったから、1回目の走行は簡単ではなかったが、2回目以降はうまく走れたと思う。自分自身に関してまだ改善すべき点があるのは確かだけど、それでもいいフィーリングを感じているよ」とシェイクダウンをふり返った。
このラリー・モンテカルロにはトヨタの若手ラリードライバー育成プログラム『TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラム』に参加中の勝田貴元もヤリスWRCで参戦している。勝田は計3回シェイクダウンステージを走り、2回目の走行で2分1秒9を記録、10番手でシェイクダウンを終えている。
2020年のWRC第1戦モンテカルロは、現地23日17時(日本時間24日1時)にモナコ公国内でセレモニアルスタートが行われたあと、フランス山中を舞台としたSS1〜2が行われる。
SS1の走行開始は現地20時38分と日没後に設定されており、天候によっては路面が凍結する可能性もある。2SSを終えた後、選手たちはフランス・ギャップに設けられたサービスパークへ移動し、競技2日目の走行に備えることになる。
SS1〜2の合計走行距離は42.96km、リエゾン(移動区間)を含む1日全体の総走行距離は337.07kmだ。