チーム代表のトミ・マキネンは「我々にとって素晴らしい週末になったが、もちろん優勝を逃し、今日は少し残念に思う」と悔しさをにじませた。
「我々はつねに学んでおり、今朝はドライバーたちがクルマに完璧なフィーリングを感じることができなかった。その後、セットアップを少し変更したところ、彼らは速さを取り戻したんだ。WRC最高峰の戦いというのは、それくらいシビアだ」
「セバスチャンとエルフィンが表彰台に立っただけでなく、初めてトップカテゴリーに挑んだカッレも5位でフィニッシュするなど、新たなドライバー体制で臨んだ最初のラリーで素晴らしい結果を残すことができたと思うし、今後に期待できる1戦だった」
総合2位を獲得したオジエは、自身のラリー・モンテカルロ連勝記録が途絶えてしまったものの「ポジティブな結果にとても満足している」と述べている。
「もちろん、さらにいいリザルトを期待していたし、チームに勝利をもたらしたかったのは事実だ。しかし、新しい環境に適応することはつねに大きな挑戦だし、特にこのような難しいラリーではなおさらだから、素直に喜ぶべきだろう」
エバンスは「勝てるポテンシャルがあったと思うから、今日は少し失望している。ラリーをリードすれば自然と期待も高まり、優勝を狙いたくなるから、今は辛い気持ちだ」とコメント。
ロバンペラは「この週末は本当に多くのことを学んだし、シーズンの開幕をミスなく終え、ポイントを獲得できたのは大きな収穫だ」とデビュー戦をふり返った。
2020年のWRC第2戦は2月13~16日に開催されるラリー・スウェーデン。シリーズ唯一のフルスノーイベントであり、長い歴史と高い人気を誇る1戦だ。
大会の拠点となるサービスパークはスウェーデンのトルシュビーに設けられ、隣国ノルウェーも舞台に走行が行われる。
TOYOTA GAZOO Racing WRTにとっては、シリーズ復帰初年度にヤリ-マティ・ラトバラが、2019年はオット・タナクが、それぞれ総合優勝を果たしており、参戦した3戦中2戦で勝利した相性のいいイベントと言える。