「エルフィンとスコットに起きたことは、我々にとっても非常につらい瞬間だった。彼らがクルマの中でどんな気持ちだったのか、とてもよく理解できるし、言葉にできない」と語るのは、TOYOTA GAZOO Racing WRTのトミ・マキネン代表。
「今シーズンのエルフィンはとても良い戦いをしてきた。ここでもつねに最速であろうとせず、きちんと自分をコントロールしていたんだ」
「今日の路面コンディションはかなり酷く、クルマがサービスを出た後に天気が急変した。あのような難しいコンディションでは、どれくらいのスピードで走るべきなのか判断するのは簡単ではなく、ほんの少しの判断ミスですべてが終わってしまう」
「山岳エリア最後のステージは路面に雪が多く、ラリーを戦うような状況ではなかったため、キャンセルは正しい判断だったと思うよ」
エバンスの脱落によりチャンピオン候補の最右翼となったオジエに対しては、「セブはラリーをリードしており、明日はステージの数がそれほど多くないので、彼なら勝てると信じている」と信頼を寄せるも、「最後まで走りきればいい状況だがフィニッシュするまで安心はできない」と付け加えている。
ラリー最終日となる6日(日)のデイ4は、モンツァ・サーキット内でSS14~16、計3本のSSが行なわれる。SS14“ピーゼロ・グランプリ”はデイ2とデイ3でも走行した全長10.31kmのステージだ。SS15/16“セラグリオ”全長14kmのSSで、最後のSS16はステージ上位タイム記録者にボーナスポイントが与えられるパワーステージとなっている。3本のSSの合計距離は38.31km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は42.73kmだ。