デイ1でサスペンショントラブルに見舞われデイリタイアを余儀なくされたロバンペラは、出走順2番手という不利な状況にもかかわらず良い走りを披露し、1日の終盤には4番手タイムを2回記録してみせた。彼の最大のテーマは明日の最終パワーステージにおいて可能な限り多くのボーナスポイントを獲得することだ。
デイ1で総合6番手につけた勝田は、堅実な走りで困難なステージを走破し総合4番手に浮上した。総合3番手のライバルとは3分近いタイム差があるものの、自己ベストタイとなる総合4位獲得に大きく近づいている。
「今日は多くのドラマがあったが、我々はうまく切り抜け、総合1、2番手に順位を上げることができたので素晴らしい1日になった」とチームの戦いぶりを評価したヤリ-マティ・ラトバラTOYOTA GAZOO Racing WRT代表。
「全部で10台出走したワールドラリーカーのうち、6台がリタイアしたという事実は、このラリーがいかに厳しいものであるかを物語っている。速さだけでなく、信頼性や安定性も求められる1戦なんだ」
「セブ(セバスチャン・オジエ)は本当に良い仕事をしてくれているし、エルフィン(・エバンス)も今朝、自信を取り戻した」
「また、(勝田)貴元も総合4番手と好位置につけている。明日もこれまでと変わらず集中して取り組む必要があるが、そうすることができれば最後にはとても良い結果が得られるだろう」
早くも今季3勝目が見えてきたオジエは「ここまでのところ、僕たちにとっては完璧な週末だ」とコメント。
「昨日はとても好調だったし、今日もやるべきことはすべてやった。明日はいくつか新しいステージがあるので、最後まで集中して仕事をやり遂げなければならない」
その競技最終日は、サービスパークの北側エリアで、2本のステージをサービスを挟むことなく各2回走行するスケジュールが組まれている。
サルディニア島の北端に近いエリアで行われるSS17/19“アルツァケーナーブラニアトッギウ”は2009年以来、久々に使われるステージで、SS18/20“アリエントゥーサンタ・テレーザ”は新しく設けられたステージだ。この新ステージで行われる最終SS20は、SSトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスポイントが与えられる“パワーステージ”となっている。