更新日: 2021.06.15 19:44
スバル 2021全日本ラリー第6戦モントレー ラリーレポート
2021.06.13 全日本ラリー選手権第6戦MONTRE 2021
鎌田卓麻が今シーズン初表彰台を獲得
2021年の全日本ラリー選手権第6戦『MONTRE 2021』は、6月13日(日)の競技最終日を終え、SUBARU WRX STIの鎌田卓麻/松本優一が初日5番手から順位を上げ、今シーズン初の3位表彰台フィニッシュを達成しました。前日、パンクを喫してしまった新井敏弘/田中直哉はこの日最初のSS2でパワーステアリングのホースを破損、リタイアを余儀なくされました。
■SUBARUの地元群馬で力走を見せたWRX STI
ラリー最終日はSS2~SS3の計2SS、SS走行距離39.30km。19.65kmのSSを2回走行するという構成です。天候が不安定になることが予想され、上位を走行する選手のうちでもスペアタイヤを1本搭載するか2本搭載するか、戦略が分かれることに。
SUBARU勢は、鎌田がスペアタイヤを2本搭載、新井は初日にパンクを喫してしまったため、スペアを1本搭載して最終日のSSへと向かっていきました。
この日のオープニングとなったSS2では、鎌田が2番手タイムをマークする好走を披露し、総合5番手から3番手まで順位を上げることに成功。新井はこのSSスタート直後にパワーステアリングのトラブルに見舞われてしまいクルマをストップ、惜しくもリタイアという結果になってしまいました。
雨に見舞われたSS3、鎌田は4番手タイムをマークして背後に迫る勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリスGR4ラリー)の追撃を退け、0.9秒差で3番手の座を守り切ってフィニッシュ。シーズン初の表彰台を獲得し、鎌田にとっては次戦からのグラベルラリー3連戦に向けて、いい流れをつかむことのできた1戦となりました。
■鎌田卓麻「今後もまだまだスピードを上げていける」
3位表彰台を獲得した鎌田は、「初日は残念でしたが、今日は3位に上がることができて良かったです。SS2はドライコンディションで、SS3がウエットという状況です。ウエットになることを見越して、タイヤを2本積んで行ったので、僕らとしてはもう少し雨が降ってくれた方がありがたかったですね。クルマ自体はトラブルがなければ速いことが分かっていましたし、今日はトラブルが出ないようケアしながら走りました」とコメント。
次戦からのグラベルラリーについては「次からの3連戦で巻き返したいと思います。グラベルは得意ですし、クルマもグラベルでの実績があります。それにダンロップタイヤも次のカムイに向けて、もっと良いタイヤを出してくると思うので、今後もまだまだスピードを上げていけると思います。WRX STIの得意な部分をしっかりと伸ばしていきたいですね」と、自信を覗かせました。
新井は「鎌田選手が良いタイムを出せているので、まだスピードを伸ばす余地があることが分かった点は明るい材料です。次からはグラベルラリーになりますので、ここまでの悪い流れをまずは断ち切りたいですね。グラベルは経験値もあるので、ここで流れを良い方向に持っていけるよう頑張っていきたいです」と、気持ちを切り替えてグラベル連戦への意気込みを語りました。