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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.06.27 20:20
更新日: 2021.06.28 13:50

勝田貴元2位、サファリで初表彰台! 僚友オジエと1-2フィニッシュ/WRC第6戦ケニア

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ラリー/WRC | 勝田貴元2位、サファリで初表彰台! 僚友オジエと1-2フィニッシュ/WRC第6戦ケニア

 総合2番手につける勝田に対し57.4秒のアドバンテージを持ち、今季初優勝への期待を込めて5本のステージで争われる競技最終日に臨むことになったヌービル。しかし、この日のオープニングステージで彼のマシンは悲鳴を上げた。ベルギー人がドライブするヒュンダイi20クーペWRCは、SS14で右リヤサスペンションにダメージを負ってしまう。
 
 彼はこのステージを走りきったものの、最終日は日中のサービスがないこともあり修復は不可能。そのため、ラリー最終日に総合トップを走りながらリタイアを喫することになった。

 代わって総合トップに立ったのは、デイ2で総合2番手に浮上し最終日までそのポジションをキープしてきた勝田だ。ヤリスWRCを駆る彼はSS15終了時時点で自身初めてラリーの総合首位に立った。しかし続くステージで、総合2番手に浮上したオジエに0.8秒差を追いつかれ、SS17では反対に8.3秒差を追いかける立場に。

 全長10.56kmの最終パワーステージ“ヘルズゲート2”、ここではステージ8番手タイムを記録した勝田。この結果、オジエと21.8秒の総合2位が確定し自身初のポディウムフィニッシュを決めてみせた。日本人ドライバーによるWRC総合の表彰台獲得は、1994年のサファリで2位となった篠塚建次郎(ミツビシ・ランサーエボリューション)以来、27年ぶりの快挙だ。

 最終ステージを前に首位の座を奪ったオジエは、SS18を4番手タイムで走破しコリン・マクレーに続く新しいサファリ・ラリー・ウイナーとなった。この勝利で8度目のシリーズチャンピオンを目指すレジェンドは、早くも今シーズン4勝目をマーク。チャンピオンシップでのリードを34ポイントに拡げている。

 前日のデイ3で総合4位にドロップしたタナクはパワーステージでベストタイムを刻むなど追い上げを図るも、前を行く勝田とオジエを捉えるには至らず。ヌービルのリタイアによってひとつ順位を上げ、総合3位でフィニッシュした。タナクの表彰台獲得は、優勝した第2戦アークティック・ラリー・フィンランド以来、4戦ぶりだ。

 総合4位はこの日のSS16で自身初のステージ優勝を飾ったアドリアン・フルモー(フォード・フィエスタWRC)。チームメイトのガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)を逆転し自己最高位を更新している。若手のグリーンスミスは総合5位となった。6位は2日目にデイリタイアとなり、3日目に再出走を果たしたトヨタのロバンペラ、僚友のエバンスは総合10位、ロレンツォ・ベルテッリ(フォード・フィエスタWRC)が総合11位、ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合12位となっている。

【追記】
 ラリー終了後、フルモーは10秒のタイムペナルティを受けている。総合4位でフィニッシュした彼は、デイ4の午前中に行われたSS14でコースの一部をカットしたが、これがスチュワードの調査によって「正規のコースから離れすぎた」と判断され、ペナルティを受けることに。これにより僚友のグリーンスミスが0.1秒差でフルモーを逆転し4位となり、今季第3戦でWRCクラスにデビューしたフランス人は5位でサファリ・ラリーを終えることになった。

 WRCの次戦第7戦『ラリー・エストニア』は7月15~18日、東欧のエストニアで開催される予定だ。

セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第6戦ケニア
セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第6戦ケニア
オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC) 2021年WRC第6戦ケニア
オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC) 2021年WRC第6戦ケニア
ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC) 2021年WRC第6戦ケニア
ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC) 2021年WRC第6戦ケニア
日本人ドライバーとして篠塚建次郎以来、27年ぶりにWRCの総合表彰台を獲得した勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)
日本人ドライバーとして篠塚建次郎以来、27年ぶりにWRCの総合表彰台を獲得した勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)


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