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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.07.06 16:11

スバル 2021全日本ラリー第7戦ラリー・カムイ ラリーレポート

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ラリー/WRC | スバル 2021全日本ラリー第7戦ラリー・カムイ ラリーレポート

・担当車両:WinmaX DLシムス WRX STI
・秋本健一郎
・東京スバル株式会社南大沢店 メカニック

 今年の4月でメカニック歴7年目に入るという秋本。ラリーを終えて、「純粋に楽しかったです」と笑顔を見せた。子どもの頃、レースを観に行ったことがきっかけでクルマやモータースポーツが好きになったとのこと。

「昔から色々なカテゴリーのモータースポーツが好きでしたし、憧れもありました。特にSUBARUはディーラーメカニックとしてさまざまなモータースポーツに挑戦できることを知り、入社時の面接では『ニュルブルクリンクに行きたいです』と言いました(笑)。今回は、先輩のメカニックや同じ会社の方から勧められたこともあって、応募しました」

 ラリーへの参加は初めて。実際の作業では、車両左側の前後足まわりを担当した。クルマについては、部品の脱着や整備箇所へのアクセスなど、迅速に作業を行うための工夫が凝らされている点が印象的だったとのこと。また、ラリーならではの厳しい時間制限については次のように語っている。

「お客様を待たせている、という意味においては普段の整備と同じことだと思います。ラリーでは時間が厳しいので、スピードを重視しながらも確実、正確な作業を心がけました」

「金曜日からの3日間、緊張感をもって取り組むことができたと思います。チームのメカニックの方は、下準備をすごく念入りに行っていた点が印象的でした。“どの箇所を整備するために、どのような準備が必要なのか”を、あらかじめ理解し準備する。それが短時間で作業を終えられる基本なのかなと」

「また、ラリー初日にデフを下ろす整備がありましたが、チームの方がものの20分ほどで作業を終えていた手際は、やはりすごいと思いました」

 今後、店舗に戻った際に、今回の経験をどのように周囲に伝えるかを聞いたところ、次のような答えが返ってきた。

「ラリーカーもお客様の愛車も、やることは同じだと思いました。下準備と正確性を高めることは、いずれにおいても重要なこと。それをしっかり普段の業務にフィードバックしていけたらと思います。また、普段はひとりが1台を受け持ち作業を行うかたちですので、ラリーのようにチームとして取り組む一体感は本当に楽しく感じられました。いずれは自分でも競技をやって、整備してみたいという気持ちにもなりました」

 次戦は8月20日~22日に開催されるグラベルラリー『横手ラリー2021』。秋田県横手市を拠点として争われる今季2戦目のグラベルラリーです。8SS、SS距離80.06kmが予定されており、2021年大会はすでに無観客での開催が決まっています。今回の結果を足がかりに好成績を目指すSUBARU勢の奮闘に応援をよろしくお願いいたします。

ディーラーメカニックとしてラリー・カムイに参加した秋本健一郎さん
ディーラーメカニックとしてラリー・カムイに参加した秋本健一郎さん
WinmaX DLシムス WRX STI(鎌田卓麻/松本優一)
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スバルは総合2位、3位表彰台を手にした
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