母国優勝も射程に入る総合4番手につけていたロバンペラは、SS9でエバンスに次ぐ2番手タイムを記録したものの、SS10でコースを外れた際に大きな砂山に激突。マシンのフロント部分を破損してデイリタイアとなった。また、SS8では勝田がコースを外れクルマの右リヤを破損させてデイリタイアに。勝田とロバンペラは、ともにデイ3での再出走が予定されている。
プライベーターとしてヤリスWRCで母国ラウンドに出場しているエサペッカ・ラッピは、今シーズン初のWRカー出場ながら安定して良いタイムを刻み、総合4番手を守ってみせた。
「我々のチームのドライバーが、首位でラリー・フィンランドの最終日を迎えることをとてもうれしく思う」と語るのは、TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表。
「エルフィン(・エバンス)は今日、素晴らしい活躍を見せてくれた。もちろん、彼が速いことはわかっていた。それでも、フィンランドでこのポジションにつけ、ライバルとの差をこれほどまでに広げたのは驚くべきことだし、彼にとっても、我々チームにとっても素晴らしいことだ」
「後方からのプレッシャーはあるとは思うが、我々は過去の経験により明日のステージを熟知しているし、エルフィンのスピードも充分なので、ミスさえしなければ大丈夫だと思う。明日に向けて自信はある」
「セブ(セバスチャン・オジエ)は、今日の午後自信を深めたようだし、総合順位でもいい位置につけている。カッレ(・ロバンペラ)については、彼がこのラリーをWRカーで走るのは今回が初めてであり、何度もこのイベントを経験している選手たちと戦っていることを考慮する必要がある。ただ単に経験の問題に過ぎず、今後このラリーでさらに強くなると確信している」
チームの“ホームイベント”であるラリー・フィンランドの最終日はサービスパークの東側エリアで4本のSSが行なわれる。このうち、SS17と再走ステージSS19“ルイヒマキ”は連続ジャンプで有名なラリー・フィンランドの名物ステージだ。
その最終SS19はステージトップ5タイムを記録したドライバーとマニュファクチャラーにボーナスポイントが与えられる“パワーステージ”となっている。デイ3の合計距離は45.74km、リエゾン(移動区間)を含めた1日の総走行距離は193.05kmだ。