総合5番手で2日目をスタートしたロバンペラは、WRカーでの参戦は初となるラリー・スペインで経験を積むべく確実な走りを続け、SS7とその再走ステージであるSS10では3、4番手タイムを記録するなど速さを示した。また、勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)は前日のクラッシュによるデイリタイアから復帰。デイ2で再出走を果たし午後のSS12では5番手タイムを記録している。
「我々チームにとっては悪くない1日だったが、残念ながら優勝は今朝スタートした時よりも少し遠ざかってしまった」と語るのは、TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表だ。
「現在のWRCは非常にハイレベルなので、つねにクルマを改善し続けなければならないが、ほんの僅かなセッティング変更で自信を失ってしまうこともあり、それがすぐステージのタイムに表れてしまう。今日のエルフィン(・エバンス)がまさにそうだった」
「とはいえ、いくつかポジティブな要素もあった」
「セバスチャン(・オジエ)は昼のサービスでセッティングを変更し、午後はスピードが向上しステージ優勝することもできた。残念ながら今晩の最後のステージで数秒を失ってしまったが、それでも順位は守った」
「明日の最終日で総合2位と3位を獲得することができたとしたら、それはマニュファクチャラーズタイトルにとって大きな意味を持つ」
ダブルタイトル決定の可能性があるラリー最終日、17日(日)のデイ3は、サービスパークの西側エリアでSS14/SS16“サンタ・マリナ”と、SS15/SS17“リウデカニエス”という2本のステージをサービスを挟んで各2回走行する予定。この内、サンタ・マリナの1本目は日の出前のスタートとなる。また、最終SS17はトップ5タイムを記録したドライバーとマニュファクチャラーに、ボーナスポイントが与えられる“パワーステージ”となっている。計4本のSSの合計距離は50.90km、リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は261.12kmだ。



