さらに“パワーステージ”に設定された最終SS19では4番手タイムをマークし、総合4位のポイントに加えてボーナスの2ポイントを獲得するなど、良いかたちで今季第2戦を締めくくった。勝田はこのラリー・スウェーデンで合計14ポイントを獲得し、前戦終了時点で8番手だったドライバー選手権ランキングのポジションを6番手へと押し上げている。
「総合4位でフィニッシュすることができて、とてもうれしく思います。ラリー序盤は苦労しましたが、終盤はクルマが乗りやすくなり、ステージを楽しむことができました」とラリーを振りかえった勝田。
「サービスごとにセッティングをいろいろと変えた結果、最後はクルマのフィーリングが完璧になったので、チームには本当に感謝しています。とくに土曜日以降は、クルマがとても乗りやすく感じられました」
「パワーステージでは、少しでも多くポイントを稼ごうとかなり攻めて走り、2ポイントを獲得することができました。もう少し速く走ることもできたとは思いますが、満足しています」
「しかし、何よりも重要なのはラリーを最後まで走り切ったことです。この週末、本当にいい仕事をしてくれたコドライバーのアーロン(・ジョンストン)にも感謝しています」
トヨタ育成プログラムのインストラクターを務めるユホ・ハンニネンは、勝田の走りを次のように評した。
「タカ(勝田貴元)にとって、非常にポジティブなラリーだったと思う。金曜日には小さなミスを犯したが、最終的な総合順位に大きな影響は及ぼさなかった」
「クルマのセットアップを少し変更したところ、土曜日は朝からすぐに自信を取り戻した。土曜日、日曜日とコンスタントに好タイムを記録し、最後のパワーステージでもいい走りで好タイムを記録して、ラリーウイークを締めくくってくれた。私もとても満足している」
「モンテカルロの後、新しいクルマでこのような好成績を残したことで、タカは次のクロアチアに自信を持って臨むことができるに違いないと思っているよ」
2021年シーズンにWRC第6戦として開催された『ラリー・サファリ・ケニア』で記録した、総合2位に次ぐ好成績を残した勝田。彼の次なる戦いの舞台となるのは、4月21日から24日にかけて行われる第3戦クロアチア・ラリーだ。同イベントは昨年初めてWRCが開催されたターマック(舗装路)ラリーで、勝田はトヨタ・ヤリスWRCをドライブして総合6位入賞を果たしている。
