SS8でベストタイムを記録したタナクは、ルーベが脱落したSS9で総合2番手に順位を上げたが、午前中最後のステージとなったSS10でエサペッカ・ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1)に逆転を許し3番手にポジションダウン。その後、僅差での2番手争いが続くなかで、ラッピのクルマに燃料供給系のトラブルが発生しSS12でデイリタイアとなったことから総合2番手の座を取り戻している。

 ラッピの脱落によって総合3番手にはダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)が浮上。これによりヒョンデ勢が残り1日となった時点でワン・ツー・スリー体制を築くこととなった。ふたたび集結した“ヒョンデ艦隊”を追うのはTGR WRTのエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)だ。彼は首位からは1分ちょうどの後れを取っているが、3番手ソルドとは7.1秒差であることから、最終日での逆転ポディウムを狙う。

 デイ3序盤に大きく遅れたルーベはトップから2分40秒遅れながら総合5番手でフィニッシュ。初日にパンクで後れを取った僚友クレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1)が約1分差で6番手に続く。勝田はそこから54秒遅れての総合7番手となっている。総合8番手はWRC2リーダーにつけるエミル・リンドホルム(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)だ。

 選手権リーダーのカッレ・ロバンペラは、総合9番手で迎えたSS9でクラッシュを喫しトヨタGRヤリス・ラリー1のリヤを壊してしまう。それでも競技を続行した彼は日中のサービスで復活したマシンで午後の3SSを走り切り、総合19番手でデイ3を走破している。

 一方、Mスポーツのガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1)は、総合6番手を走りながらSS11でマシントラブルが発生しデイリタイアに。また、母国戦に臨んだジョルダン・セルデリディス(フォード・プーマ・ラリー1)も、同じくSS11で電気系トラブルによりデイリタイアを余儀なくされた。

 都合4台がリタイア、さらに2台がアクシデントで順位を落とす波乱の1日となったデイ3を終えたアクロポリス・ラリー・ギリシャは11日(日)に最終日を迎える。デイ4は、ラミアのサービスパークを中心にSS14から3本のステージをミッドデイサービスを挟んで走行する予定。今戦も最終ステージ(SS16)はパワーステージに設定されており、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスポイントが与えられる。3本のSSの合計距離は45.06km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は208.88kmだ。

オット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
オット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
ピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
ピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
クレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ

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