FIAでラリーディレクターを務めるヤルモ・マホネンは、事故の原因はスピードアップを果たした2017年型WRカーにあるとの見方を否定している。

 地元当局の捜査開始を受け、マホネンは「FIAとともに活動するすべての人々に伝えたい。『まずは落ち着いて捜査の行方を見守ろう』とね」とコメントした。

「そのあとに、我々にどのような対策ができるか議論したい」

「たしかに事故が起きたのは新型マシンのデビュー戦で、マシンのスピードは以前より向上している」

「今後、このスポーツに携わっていない人間を招いて議論を進めるつもりだ」

「この事故は新しいレギュレーションとは関係ない。よりスピードの低いグループNマシンでも同様の事故は起きていたはずだ」

 事故現場近くにいたという観客のひとりは「救急車が到着するまで20~25分、その後にドクターヘリが到着するまで、さらに5分かかった」と証言している。

「(亡くなった)観客がいた場所には“立ち入り禁止”の看板などはなかった」

「(事故現場より)ひとつ手前のコーナーのほうが、より危険に感じられたし、もっと多くの観客が集まっていたよ」

 なお、ラリー・モンテカルロを主催するモナコ自動車クラブは、当局による捜査が進んでいるとして、事故に関する新たな声明は発表していない。

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