そのため、ニューモデルでのクラッシュは「明らかに優位なオプションではない」ことを肝に銘じ、リスクを避けるべく「とにかくスマートな方法でのドライブを心掛けた」という。

「僕らはそれをうまく管理できたと思う。最初に良いリードを築き、その後はギャップをコントロールすることに集中できたからね」と続けたミケルセン。

「とにかくここで僕らは素晴らしい1日を過ごせた。シュコダ・ファビアRSラリー2は本当に素晴らしかったよ。実戦のラリーを戦うのは、テストとはいつだって異なるものだ。ラリー中にいくつかの変更を行い、クルマはどんどん良くなった。このクルマの初優勝を達成できたのは明らかに特別なことだね!」

 こうして新型モデルのデビュー戦を成功裡に終えたミケルセンだが、先代ラリー2エボとの主な違いについて質問されると「最新モデルではバランスがとくに改善されている」と応じた。

「確かにラリー中は旧型モデルとの大きな違いを感じた」と、長年シュコダ・モータースポーツのドライバーとして実績を残してきたミケルセン。「ラウジッツのステージは非常に高速で、そのセクションでの新車のバランスは旧型よりもはるかに優れている」

「まだ取り組むべきことがいくつかあり、ラリー全体を通してクルマを調整したが、ポテンシャルは素晴らしい。クルマにできることを示せたと思うし、将来さらに何ができるかを楽しみにしている」

 ミケルセンの快勝に対し、シュコダ・モータースポーツの責任者を務めるミハル・フラバネクも『シュコダ・ファビアRSラリー2』の仕上がりに満足げな言葉を残した。

「新型モデルの最初のラリーが終わり、見事にアンドレアスとトルスタイン(・エリクセン/コドライバー)が勝った。この勝利は我々のチーム全体にとって真に当然の結果だ。チームのメンバーと、シュコダ・モータースポーツをサポートしてくれるすべての人々に感謝したい」

「この勝利の上に未来を築いていく」とToksport WRT代表のセルカン・ドゥルも手応えを得る
「確かにラリー中は旧型モデルとの大きな違いを感じた」と勝者アンドレアス・ミケルセン

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