そのスタートで出遅れた3台を尻目に“北欧出身”の兄がダッシュし、背後ではミークとパストラーナがサイド・バイ・サイドの展開に。ここでパストラーナは先手を打ち、6周レースの2周目にジョーカーへと飛び込むが、前戦同様に慣れないスノーのドライビングに手こずり、より長いルートでバンクにボディを擦りつけるとともに、表面が溶けて砕かれたサーフェスにより「スタッドタイヤの効果が低下」してしまう。

 一方、WRC世界ラリー選手権などあらゆる路面での経験値に勝る北アイルランド出身のミークは、フィニッシュ目前の5周目にジョーカーを消化し、ここで2位浮上が確定的に。しかしケビンの背中を脅かすには至らず、最終的に15.579秒差で北欧の名門オルスバーグMSE ABの『FC1-X』がトップチェッカーをくぐり、兄弟でのスノーイベント連勝を完成させた。

 2位ミーク、3位パストラーナの表彰台に続き、オープニングラップでウォールの餌食となったマテルは4位に。そしてイベント全体の分類で5位から9位までの順位を決定するコンソレーション・ファイナルは、前戦勝者オリバーを退けたマッコーネルが「クール・ランニングのスピリット」で勝利。ポイントリーダーの開幕覇者ロビン・ラーソンとアンドレアス・バッケルドのDRR JCデュオはともに表彰台を逃す初のイベントとなったが、フォーマットの変更によりチャンピオンシップには影響せず。ラーソンがランク首位の座を維持している。

 年跨ぎの2022-23年シーズンとしてグローバル・チャンピオンシップに発展を遂げたシリーズ初年度は、このあと3月17~19日に北米大陸で決着のときを迎え、昨年10月に開催された第4戦の会場でもあるアメリカ・カリフォルニア州グレンヘレン・レースウェイでのダブルヘッダー戦が予定されている。

表面が溶けて砕かれたサーフェスにより「スタッドタイヤの効果が低下」してしまう事態に
表面が溶けて砕かれたサーフェスにより「スタッドタイヤの効果が低下」してしまう事態に
北欧の名門オルスバーグMSE ABで、兄弟でのスノーイベント連勝を完成させたケビン・エリクソン
北欧の名門オルスバーグMSE ABで、兄弟でのスノーイベント連勝を完成させたケビン・エリクソン

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