アルピーヌは最近、2023年シーズン限りでアキュラと決別したメイヤー・シャンク・レーシング(MSR)と将来のIMSA GTPクラス参戦の可能性について話し合いを持ったことを認めたものの、現時点でウェザーテック・スポーツカー選手権でレースを行う計画はアナウンスされていない。
同社のモータースポーツ担当副社長のブルーノ・ファミンは、ホモロゲーション・プロセスに関わる課題はアルパインにとって驚きではないとコメントした。
「これはレギュレーションであり、最初からわかっていたことだ」とファミンは述べている。
「LMDhはIMSAのプロセスを通じてホモロゲーションされなければならない。我々には2台目のマシンがあるが、すでにウインドシアでテストセッションを行っている」
「我々はそれを計画して、うまくいくことを願っている。しかしサプライズはない。計画どおりだ」
アキュラ、キャデラック、ポルシェ、BMWは、アルピーヌの新型LMDhマシンがカタールでWECのグリッドにつく前に、すでに1回目のフルシーズンを戦い終えている。同時期にデビューするランボルギーニを除き、アルピーヌは“新参者”として新時代のスポーツカー・トップカテゴリーに加わることとなる。
これについてファミンは、アルピーヌ陣営の1年のおくれはメリットにもデメリットにもならないと見ている。
「シーズンのスタート地点で考えれば、(競合他社との比較で)我々の開発は非常に遅れているため、ハンディキャップがある。例えば共通ハイブリッドシステムに関しては、多くの問題を解決しているライバルもいるからね」
「確かに、私たちはそこから学ぶことができる。多かれ少なかれバランスは取れていると思う」
「そのタイムラインにいることが特別有利だとは思わないし、不利だとも思わないんだ」