「モノコックは変わらない」とコレスは確認した。

「冷却系、新エンジンによるパッケージング、サスペンションのアップデート、エアロのアップデートなど、その他の関連事項に関しては、FIA国際自動車連盟と新しいホモロゲーションを取得したほうがいいことが議論された」

 バイコレスが来年に向けてヴァンウォール・バンダーベル680のアップデートに取り組んでいるにもかかわらず、WEC選考委員会にエントリーを却下されたことで将来がどうなるのか、オーストリア籍でドイツを拠点とするチームが2025年に再加盟を試みるのかどうかは不明だ。

 Sportscar365は、ヴァンウォールの2023年シーズンにおける競争力不足が、シリーズからチャンピオンシップに復帰することを拒否された要因だったことを理解している。

 ヴァンウォールはハイパーカー・マニュファクチャラー選手権でランキングで7位(10pt)と最下位に終わり、WECハイパーカー・プログラムに幕を下ろす前に第5戦モンツァ以前の部分的なシーズンを戦ったアメリカのグリッケンハウス(36pt)に及ばなかった。

 バンダーベル680・ギブソンのクラス最高成績は、トム・ディルマン、エステバン・グエリエリ、そして1997年のF1チャンピオン、ジャック・ビルヌーヴがステアリングを握った第1戦セブリング1000マイルでの8位。

 開幕戦を除いてハイパーカーでポイントを獲得したのは終盤2戦の富士、バーレーンのみ。総合最高位は第5戦モンツァ6時間レースの20位だった。

 ヴァンウォールのエントリー拒否に対する反応を尋ねられたコレスは、次のように答えた。

「今のところ、あることについては言葉を失っている以外に何をコメントしていいのかわからない」

「我々は非常に競争力のあるパッケージを持っていただろう」

 コレスは、LMHと同様に1950年代のヴァンウォールF1チームの創設者であるトニー・バンダーベルにちなんで命名された『バンダーベルS』とハイパフォーマンスバージョンである『バンダーベルSプラス』というふたつの電気自動車を開発する計画を進めると付け加えた。

クラス8位となり6ポイントを獲得した開幕戦セブリングでは、元F1チャンピオンのジャック・ビルヌーブも4号車ヴァンウォール・バンダーベル680・ギブソンをドライブした
クラス8位となり6ポイントを獲得した開幕戦セブリングでは、元F1チャンピオンのジャック・ビルヌーブも4号車ヴァンウォール・バンダーベル680・ギブソンをドライブした

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