12号車を駆るスティーブンスは、ハイパーカーチームに復帰した唯一のドライバーだが、ヒグネットは最初のいくつかのハードルにもかかわらず、すべてがうまくいったことに満足していると語った。
「ノルマン(・ナト)は何年にもわたって我々のチームの良き友人であり、素晴らしい仕事をしてくれている」と彼は述べた。「アントニオ(・フェリックス・ダ・コスタ)が(WECでのレースを)許されなくなったとき、彼はその座を射止めた。それが明らかだった」
「そして、黄色いクルマ(AFコルセ83号車フェラーリ499P)がもうひとりのドライバー(イーフェイ・イェ)を奪ったとき、興味深いことにそれは素晴らしいタイミングだった」
「文字どおり、そのメールを受け取った朝、カラム(・アイロット)のマネージャーから電話が掛かってきて、『インディーカーのシートがあるかどうかわからない。何かない?』と尋ねられたんだ」
「契約はそれから1週間以内に決まった。カラムをスポーツカーに連れて来て、彼にいいチャンスを与えられるのは素晴らしいことだ」
「もう1台のマシンは本当に強いと思う。オリバー(・ラスムッセン)はスポーツカー(のレースキャリア)を始めたときから私たちと一緒にやってきた。フィル(・ハンソン)についても私たちはこの6年間、彼がドライバーとして成長する姿を見てきたし、昨年は驚異的なポールポジションを獲得している」
「ジェンソン(・バトン)はジェンソンだ。彼はチームに素晴らしいレベルの自信と成熟と経験をもたらしてくれるだろう」
2024年初の公式セッションが行われた2月26日のテスト初日に、セッション1、セッション2と続けてトップタイムを記録したチームへの期待について尋ねられたヒグネットは、2台体制の強みに言及した。
「FPセッションなどでの学習率は2倍になるはずだ」と彼は言った。「我々が期待しているのは、ファクトリーチームにとって“悩みの種”と言える厄介な存在になること。それが私たちの目標だ」
