ACOは、水素クラスにエントリーするマシンがWECやル・マンで最初から総合優勝を目指して戦えることを望んでいることを明らかにしているが、水素クラスが独自のクラスで行われるのか、それとも既存のハイパーカー・カテゴリーの一部として行われるのかについては、まだ不透明な部分が残っている。
リッチェンスは、他のメーカーが開発中の技術にコミットするには時間が掛かると考えているため、当初は混合クラスというアイデアをトヨタが好んでいることを明言した。
「(ハイパーカーの)フィールドが広くなるのに最終的にどれだけの時間が掛かったを見れば、水素も同じだ」と語った同氏。
「参加できるメーカーはいくつかあるかもしれないが、すべてが新しいので1台か2台しかいないだろう」
「私は、ハイパーカーとこれらの(新しい)クルマを一緒に走らせ、ある時点で(完全な水素車クラスに)切り替えることが最適だと思う」
彼はまた、ACOとFIAは現在のハイパーカークラスで、理論的に似たようなLMH規定車とLMDhカーのバランスをとるという困難に直面しているが、将来のパワートレインと水素を動力源とするマシンをバランスさせることは可能だと確信していると付け加えた。
「おそらく、もっとも難しいのはこれらのクルマの重量だろう。だが、ハイパーカーはすでにエアロや多くのパラメーターを制限している」
「同じパフォーマンスを得るためにこの重量のバランスを取る必要がある場合、他の部分をもう少し自由にすることができるかもしれない」
「それは可能だと思う。しかし、私たちはより多くの情報が入ってきてからでないと判断することができないんだ」