レース残り1時間を切って行われた最後のルーティンピット、暫定トップにつけている7号車トヨタは給油とタイヤ交換、ドライバー交代を実施。一貴からブエミへバトンを繋いだ。
その一方、2番手につけていた2号車ポルシェは給油のみのスプラッシュピットを敢行すると、わずか8秒差でポジションを逆転。レース残り31分を残して暫定トップへ浮上した。
しかし、追いかけるブエミはハートレーよりフレッシュなタイヤを履いていること、マシンもコース特性にあったハイダウンフォース仕様のエアロキットを装着していることもあり、14分後には2秒差までギャップを短縮。テール・トゥー・ノーズへと持ち込む。
そしてチェッカーまで残り12分というタイミングで、ブエミはザ・ループ(4コーナー)への進入でハートレーのイン側をこじ開けると、そのままオーバーテイク。自力でポジションを取り返した。
トップへ浮上したブエミは、その後快調に走行してリードを広げ、最終的にハートレーとの差を6.173秒としてトップチェッカー。2017年シーズン開幕戦を制した。
なお、今回の勝利はブエミとデビッドソンにとっては2014年の第6戦上海以来のもの。一貴を加えたトリオにとっては初めての勝ち星だ。
総合2位は2号車ポルシェ、総合3位は1号車ポルシェが続いた。クラッシュした7号車トヨタは約50分の修復時間を経てコースに復帰。トップから38周遅れでチェッカーを受けている。
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