ル・マン生まれのル・マン育ち。TOYOTA GAZOO Racing WECチームのマーケティングコーディネーター、ジェローム・フジャッレは“生粋のル・マンっ子”だ。

「テルトル・ルージュ(ル・マンのサルト・サーキット北部「赤い丘」と呼ばれる有名なコーナー)にある病院で生まれ、今もサーキットまで15~20分くらいの場所に住んでいる。ジャコバン広場(ル・マン市内にあり、かつて公開車検が行われていた歴史深い広場)の車検場で、プロトタイプカーの前で母の腕に抱かれた生後10カ月頃の僕が写っている古い写真があるんだ。ル・マン24時間は幼少期の1979年からサーキットで見始めて、それから一度も欠かしたことがない。1993年までは観客として、1994年からはチームの一員として参加し続けているよ」

■きっかけをくれた母とクラージュ

 ジェロームが初めて「チームの一員」としてル・マンに携わったのは、なんと16歳の時だったという。

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