「24時間レースをやるならヨーロッパに行くしかない。じゃあ行くかと(笑)」
TOYOTA GAZOO RacingのWECチームで、GR010ハイブリッド8号車を担当するメカニックの木村祥吾は、耐久レース、そしてル・マンに魅せられ単身ヨーロッパへ渡った。
■思い切った行動で回り始めた歯車
北海道出身の木村は、好きなクルマに触れたいという理由で工業高校の自動車科へ進学。その後、全日本GT選手権(当時)を戦うレーシングカーに憧れ、自動車専門学校へ進み、モータースポーツを学んだ。
「就職にあたっては、リーマンショックの影響でフォーミュラニッポン(現スーパーフォーミュラ)やスーパーGT参戦チームの求人は激減していたのですが、運良くチーム ルマンに拾ってもらい、レースメカニックのキャリアがスタートしました。その後、セルモに移り国内トップカテゴリーレースのクルマを担当させてもらっていました」
