TOYOTA GAZOO Racing WECチームのハイブリッドエンジニア、坂本優亮は筋金入りの“ル・マン・ガイ”だ。初めてル・マンに参戦したのは、何と学生の時。大学院生時代に、知る人ぞ知る、東海大学ル・マンプロジェクトのリーダーとして、2008年のル・マン24時間レースに挑んだ。
「小さいころからクルマが好きで、高校生の時に自分の進路を考えていた時、東海大学の先生(林義正教授/当時)がル・マン出場を目指していることを知り、ル・マンに出たいがために東海大学に入りました」と坂本。大学3年までは学生フォーミュラでクルマづくりを学び、自分の在学中に何としてでもル・マン出場を実現するため、期限を定めて逆算でプロジェクトを進めたという。
「現在のWECチームでいうならチームマネージャーですね。どんな仕事でもやりました。当時はクルマを供給してもらうフランスのクラージュ・コンペティション(※現在はオレカが吸収)とやり取りをしていたのですが、その時の営業担当だったジェロームは、今トヨタWECチームでマーケティングを務めています。当時は彼から山のように請求書が送られてきました(笑)」
