ジェネシス・マグマ・レーシングは12月5日、来る2026年のWEC世界耐久選手権ハイパーカークラス初シーズンに向け、これまでに発表したドライバー陣のコンビネーションを明らかにした。
ヒョンデ傘下の高級スポーツカーブランドが世界選手権で運営するジェネシス・マグマ・レーシングは先月、ポルシェとアルピーヌからそれぞれマシュー・ジャミネとポール・プープ・シャタンを迎え、WECデビューシーズンのレギュラードライバー6名を確定させたが、このときは誰が誰と組み、それぞれ何号車に乗るのかはアナウンスされていなかった。
今回の発表によりそれが明らかとなり、もっとも最近加入したジャミネとシャタンは、2台の『ジェネシスGMR-001』のうち19号車をダニエル・ジュンカデラとシェアすることとなった。オレカベースLMDhカーのもう1台である17号車は、プログラム発表当時から開発ドライバーに名を連ねたアンドレ・ロッテラーとピポ・デラーニのふたりに、若手のマティス・ジョベールが加わったトリオだ。
しかし韓国のブランドは、各マシンに割り当てられた3人のドライバー全員がシーズン全8戦に出場するのか、それとも一部のレースではふたり体制とするのかは明かしていない。
ジェネシス・マグマ・レーシングのスポーティングディレクター、ガブリエル・タルキーニは編成について次のように語った。
「2026年シーズンの全ドライバーが確定した時点で、2台のレースカーのラインアップを決定することが、シリル(・アビテブール/チーム代表)、ジャスティン(・テイラー/チーフエンジニア)、そして私にとってもっとも重要な決断となった」
「各車のラインアップにおいては、経験と若さの最適なバランスを追求した。例えば、もっとも経験豊富なアンドレ(・ロッテラー)とピポ(・デラーニ)に加え、6人の中で唯一WEC未経験のマティス(・ジョベール)を起用している」
「もう1台のマシンでは、マシュー(・ジャミネ)とポール・ループ(・シャタン)のハイパーカーとLMDhの知識と、ダニ(・ジュンカデラ)の耐久レースの経験がうまくミックスするようにした」
タルキーニは、「テストにおける各ドライバーのパフォーマンスを分析するだけでなく、彼らから得たフィードバックとその方法にも耳を傾けた」と続けた。
「また、マシンの外でどのドライバーがもっともコミュニケーションを取り、連携しているかを評価した。これは、テスト中やワークショップ訪問中の静かな時間に見ることができた」
「そして最後に、ドライバーの身長と体重に関して最適なバランスを見つける必要があった。これはレース中のドライバー交代を迅速化し、わずかでありながら貴重な時間を節約するために重要なことだ」
ジェネシス・マグマ・レーシングの最新のテストは先月末、スペインのモーターランド・アラゴンで行われ、2台のGMR-001が走行した。このうち1台は耐久走行に、もう1台はパフォーマンスに焦点が当てられた。

