NTTインディカー・シリーズでチャンピオンを6回獲得したスコット・ディクソンは、インディカー以外の耐久レースに出場する機会について、マクラーレンとは「まだ本格的に話し合っていない」と述べた。
ディクソンは、チップ・ガナッシ・レーシングで25シーズンを過ごした後、2027年に向けてアロウ・マクラーレンのインディカーチームと契約を結んだ。先週末の『モチュール・プチ・ル・マン』においてメイヤー・シャンク・レーシング(MSR)のアキュラARX-06を駆って出走したのが、ホンダエンジン搭載車での最後のレースとなった。
46歳のニュージーランド人ドライバーは、2004年から2024年までガナッシとともにデイトナ24時間レースに参戦し、直近2大会ではMSRへ移籍して参戦した。彼はまた、セブリング12時間レースに11回、ル・マン24時間レースにも6回出場している。
マクラーレンのMCL-HYは、来季2027年WEC世界耐久選手権にデビューする予定であり、来年のル・マンはインディカーのラウンドと日程が重複しているものの、ディクソンが同プログラムで役割を担う枠に入るのではないかとの観測を呼んでいる。
先週末にロード・アトランタで行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の最終戦で、ディクソンはSportscar365に対して次のように語った。
「正直なところ、あまり詳しく調べたとは言えないんだ。彼らがそのプログラムに全力で取り組み、最大限に活用していることは知っている」
「また、彼らは素晴らしいドライバーラインアップを揃えている。将来的に彼らがもう少し順調な状況に入れば、追加のレース参戦を検討できると思う。例えばデイトナで追加のマシンを走らせるといったようなことかもしれない」
「しかし、そうした見通しについて話すことすら実際にはしていない。後々、お互いに合意できるものであれば、間違いなく可能性はあると思う」
「いくつかの状況においては、デイトナを走るドライバーにはル・マンも走ってもらいたいと考えているのかもしれない。そういった要素も多少考慮されると思う」
「もし実現しなかった場合はもちろん残念だが、先ほども言ったようにまだあまり深くは調べていない。実現できるかもしれない良い話がいくつかあるが、そうした要素を実行できるかどうかにかかっている」
2027年はセブリング12時間レースもインディカーのラウンドと日程が重複する予定であるため、ディクソンはWEC、IMSA、インディカーが、特に主要な耐久レースとの将来的な日程衝突を回避できることを望んでいる。
「言うまでもなく、ル・マンはお気に入りのレースだ」と彼は述べた。
「インディカーがル・マンと日程を重ね続けているのは少しもどかしいが、理解はできる。彼らは自分たちのプログラムに集中しなければならないし、テレビ放映枠などの問題もかなり厳しいことは分かっている」
「しかし、スポーツカーレースを見るなら、デイトナやセブリング、プチ・ル・マン、そしてもちろんル・マンは避けるべきだ。中でもル・マンとのバッティングは絶対に避けるべきだと思う」
「(耐久レースに出場する)チャンスはあるが、やはり全員にとって合意できるものでなければならない。うまくいくのであれば素晴らしいことだ」
「そうでないなら、やる意味はない。僕にとって、いま本当に重要なのはインディカーだ。2年、3年、4年先のことを見据えても意味がない」
もしディクソンがデイトナ24時間のシートを確保できなければ、フロリダで開催されるこの伝統の耐久レースへの20年以上にわたる連続参戦に終止符が打たれることになる。
「来年は24年間で初めてデイトナに出場しない年になるかもしれない」と彼は語った。
「耐久レースが大好きだし、昔からずっとそうだった。1999年にステファン・ヨハンソンとともにフェラーリ333 SPで(プチ・ル・マンで)初めてレースをして以来、このスポーツに魅せられている。当時は『なんて素晴らしいんだ!』という感じだった」
「残念ながら完走はできなかったけれどね。どんなレースも好きだが、僕にとって耐久レースはとくに楽しいものなんだ」


