LM-GTEプロクラスはフェラーリ、ポルシェ、アストンマーチン、フォードといった世界の名だたる自動車メーカーが開発したLM-GTEマシンによって争われるクラス。

 参戦する4メーカー中3メーカーは2016年、FIA-GT3マシンとの差別化を図った新規定に合致する新型マシンを用意したが、ポルシェは1年遅れて、2017年からエンジン搭載位置を変更した新型ポルシェ911 RSRを導入。『ポルシェ911』が伝統のリヤエンジンレイアウトからミッドシップ化されたことで、大きな注目を集めた。

BoPにより拮抗したバトルが繰り広げられるLM-GTEプロクラス
BoPにより拮抗したバトルが繰り広げられるLM-GTEプロクラス

 そんな大規模なマシン開発も許されるGTEプロクラスでは、車体構造やエンジン型式、搭載位置の違いによって各車に大きな差が生まれないよう、スーパーGT300クラスやブランパンGTシリーズなどのGT3レースで採用されているBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)によってマシン性能の均等化が図られている。

 GTEプロクラスと同様にBoPが採用されているLM-GTEアマクラスは、その名の通りアマチュアドライバーを擁するチームが参戦するクラス。各チームは2~3名のドライバーのうち、1名以上はジェントルマンドライバーを起用しなければならない。

 使用するマシンについても制限があり、基本的にはGTEプロクラスと同じ市販のLM-GTEマシンを用いるが、1年以上前の型式であることが条件となる。このため、前述の新型ポルシェ911 RSRは使用できず、GTEアマクラスのポルシェユーザーはエンジンをリヤに搭載する旧型マシンで参戦している。

LM-GTEアマクラスではジェントルマンドライバーとプロドライバーがタッグを組む
LM-GTEアマクラスではジェントルマンドライバーとプロドライバーがタッグを組む

 各クラスは判別しやすいように色分けされており、それぞれのクラス色のゼッケン、クラス表記ステッカーが車両前後と両サイドに貼り付けられている。LMP1はレッド、LMP2がブルー、GTEプロはグリーン、GTEアマがオレンジとなっているため、これらを目印にすればWEC観戦が初めての方でも簡単に見分けることが可能だ。

 タイヤに関しては、ミシュランとダンロップの2社が各クラスにタイヤを供給。LMP1クラスはミシュラン、LMP2クラスはダンロップがそれぞれ実質的なワンメイク状態となっているがGTEプロ、アマクラスではチームごとに使用銘柄が分かれている。

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