今年も5月26〜29日、ニュルブルクリンク24時間レースが開催される。難攻不落の“グリーンヘル”を舞台に争われる過酷なレースだが、第43回目の今シーズンの見どころをチェックしておこう。

VLN3を制したシューベルトのBMW M6 GT3
VLN3を制したシューベルトのBMW M6 GT3

■激化するSP9の争い。もはや“草レース”とは呼べない!?

 1970年に初開催されて以来、“偉大なる草レース”とも称されてきたニュル24時間。しかし近年は、牧歌的な雰囲気を随所に残しながらも、ドイツの自動車メーカーを中心に戦いのレベルは大いにエスカレートしており、今シーズンはさらに高い次元の争いとなることが予想される。

 その主役となるのは、SP9クラス。スーパーGT等で日本でも見ることができるGT3カーのクラスだ。スーパーGT300クラスでも今シーズン、多くのニューマシンが投入されたが、それらのマシンが“ニュル24時間デビュー”となる。主な車種としてはBMW M6 GT3、メルセデスベンツAMG GT3、ポルシェ911 GT3Rといったところだ。

 これらのマシンが、ディフェンディングチャンピオンであるフェニックス・レーシングのアウディR8 LMSに挑むことになるが、今季アウディはセミワークス格の台数を減らしている。昨年までは強固な陣容を敷いていたアウディだけに、今季も勝利を守り3連覇を達成できるかが注目だろう。

 対する陣営のなかで、勝利奪還に燃えているのはBMWだろう。2011年からBMW Z4 GT3でニュルに挑み続けて来たが、結局Z4では一度も勝利を飾ることができなかった。当然M6での雪辱を狙っているのは間違いなく、シューベルト、ローヴェといったチームが強力な体制を敷いている。また、ポルシェも通算5勝を誇る名門マンタイが3台のGT3Rを走らせる予定で、こちらも勝利を狙っているのは間違いない。メルセデスベンツ勢もブラック・ファルコン、HTPといった強力なチームをセミワークス待遇としている。

 難攻不落のニュルで24時間を走りきり、かつ勝利を得ることができれば、すなわちそのメーカーの車両の信頼性と性能の高さを証明することに他ならない。ニュルでの勝利は市販車はもちろんGT3カーの売り上げにも大いに関係するはずで、近年、ドイツの各メーカーの力の入れようはル・マン24時間に迫る規模と言っていいだろう。

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