「“地元富士”でポールポジションが獲得できたと思っていただけに、それを失うことになり本当に残念です」と語るのは7号車トヨタTS050ハイブリッドをドライブする可夢偉だ。
「チームはこの週末、素晴らしい仕事でクルマを仕上げてくれて、今日は昨日よりも格段に良い感触で走れました。決勝レースでは、頑張ってくれているチーム、そしてファンのみなさまの声援に報いるためにも最後まで諦めずに全力で戦います」
「今回の件は僕のミスだ」と語ったロペスは「二度とこのようなことが起こらないよう、今日の反省を心に刻むつもりだ」と続けた。
「僕の最大のミスは、ラップタイムには影響はないだろうと思い込み、すぐに状況を報告しなかったことだ。これは完全な間違いだったよ」
「もしこうなることが分かっていてすぐに報告していれば、新たにアタックして(平均タイムを残すための)タイムを出すことができていたはずだ。しかし、今回の件は勉強になった。残念な結果だけど、まだ長い決勝レースが待っているから必ず追い上げる!」
一方、4年ぶりに地元富士でポールポジションを獲得した8号車のブエミは「7号車のみんなは素晴らしい仕事をしていただけに(この結果は)残念だよ」とコメントした。
「こんな形でポールポジションを獲得するのは本意ではなかった。唯一の救いは、四輪コースオフのミスが払拭されたことだろうか……。チームの目標が達成できるよう、明日はいつものようにレースに集中するよ」
また、8号車のアタッカーを務めたアロンソは「マイク(・コンウェイ)、可夢偉、ホセにとって、気の毒な結果となってしまった。予選ワン・ツーが幻となってしまい、とても残念だよ」と述べる。
「一時はポールポジションを掴みながらも、(ブエミの)四輪コースオフでそれを失い、最終的にはポールポジションとなる、僕たちにとっては激動の予選だった」
「ノンハイブリッド勢とのタイム差が縮まり、明日の決勝は(これまでよりも)厳しいレースになるだろう。しかし、何があっても明日はベストを尽くして、地元のファンのみんなへ勝利を見せられるよう全力でレースに臨むよ」
WEC世界耐久選手権第4戦富士6時間レースの決勝は14日、11時にスタートが切られる。スターターはテニスプレイヤーの伊達公子さんが務める予定だ。


